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止めどない話を聞いたあと、自分がゴミ箱になった気がして、やがて忘却の彼方へ


1.現状
2.提案
3.具体例
4.展開
5.雑感

1.現状

販売員である私は時折お客様のつぶやきを
聞くことがある。
ぐうぜん波長が合い、話しやすい空気に
なってしまった感じだ。

大体は女性であって、職場環境のことや
不遇なエピソードの積み重ねで抱えた
やりきれなさを訴えられる。
主に研究者を支援する側の人たちだ。


向こうは話を聞いてほしいのだから
基本は話してもらってなんぼとなる。
気持ちよく話してもらうために
適度な合いの手は必要だ。
しかし私は話し過ぎてしまい
結果、会話は長くなる。

*

2.提案

心理的に思いつめている場合は専門家を
頼ってほしい。
大学の中には一般の方も受付可能な
カウンセリング室がある。
学生であっても資格を得たカウンセラーが
対応し、わりと良心的な価格帯なので
おすすめだ。
私も離婚の際には友人の勧めもあり、
しばしお世話になった。

*

3.具体例

「頑張ることがバカみたいに感じられて」
「いくら一生懸命に自分の仕事と向き合っても
評価されない」
「(金銭的に)思うようにはいかない」
「褒めてもらえない」

奮闘する方々。
自分を評価する人はするし、
しない人は決してしない。
上手くゆくかの明暗は分かれる現実。

他者の評価を気にしなかったとしても
人は励ましや賞賛を求め、待遇改善を願う。

*

4.展開

私はプライベートでもそういういわゆる愚痴を
永遠に聞いてしまう。
人によっては報酬を請求したくなる。
そしてこれまた人によるが、まるで自分が
ゴミ箱になった気がしてしまう。
誰でもいいから話を聞いてほしい、
誰かの代わりに話を聞いてほしい、
は伝わるのだ。

そしてしばらくすると己の狭量さに情けなく
なってしまう。

*

5.雑感

自分がゴミ箱のような扱いを受けたと
被害者意識を少なからず持つことは
他人を害悪だと位置付けたことになる
のではないか。
己を守ることに必死になった結果として
他人に嫌な思いを抱かせることは
永遠になくなりはしない。

その自分以外の人間の自分を守りたいと
いう欲を見る。
至極まともではないか。健全ともいえる。

まぁ、耐えられなかったら離れたらよい。
いい顔もほどほどにしないと今度は私が
自分を守れなくなるからだ。


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