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行動経済学とビジネス活用の具体例①「同調効果」「バンドワゴン効果」「スノッブ効果」
行動経済学について勉強がてら、ビジネスにどう適用できるかを調査・考察していったので、備忘としてまとめていこうと思います。
今回は「同調効果」、「バンドワゴン効果」、「スノッブ効果」で、これらの効果は、他人の行動にどう反応するかを示しており、日常生活やビジネスの現場でも頻繁に見られます。ここでは、それぞれの効果の違い、具体例、ビジネスでの活用法について説明します。
それぞれの簡単な説明
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バンドワゴン効果は同調効果の一種
同調効果は、周囲の人の行動に合わせたくなる心理です。多くの人がある商品を支持していると、自分もついそれを選びたくなります。
バンドワゴン効果は同調効果の一種で、「みんなが使っているから自分も」という心理です。たとえば、話題の商品を購入するのが典型です。
ということで、ここではバンドワゴン効果は同調効果に含めて書いていきます。
スノッブ効果と同調効果は逆
スノッブ効果は同調効果とは逆で、他人が持っているものにあまり興味がなく、むしろ希少で独自性のあるものを欲しがる心理です。限定商品や高級ブランドはこの心理をうまく利用しています。
同調効果のシーンとビジネス活用
同調効果の具体的なシーン
列があるラーメン屋の方に並んでしまう
レビュー評価が多いものを買ってしまう
人気ランキングの高いものを選んでしまう
SNSの「いいね」やフォロワーが多いことで注目される
流行といわれるものを買ってしまう
同調効果のビジネス活用
ビジネス活用では以下のようなケースで利用されています。
Amazonの購入商品い「レビュー評価でギフトがもらえる」メッセージが入っている
サクラによるレビュー操作、列操作
インフルエンサーによる紹介
広告で「〇万人が利用」「期間限定XXX」のように他が利用しているようなフレーズを入れる
店頭やECでベストセラーやランキングを掲載する
会議などで他社事例や他部署でも取り組んでいるという強調を行う
商品にユーザの声を載せる
セミナーやクラウドファンディングで参加者数を強調する
スノッブ効果のシーンとビジネス活用
スノッブ効果の具体的なシーン
大衆が持っていない高級ブランド品を身に着ける
他の人とは異なるファッションで個性を出す
限定品を買ってしまう
スノッブ効果のビジネス活用
「数量限定コレクション」や「限定カラー」のアイテムを販売
高級フィットネスジムやプライベートクラブのように、会員数を限定し、会員特典を提供
特別な顧客だけを招待するプレミアムイベントや新作発表会を行う
自動車メーカーが「ラグジュアリーライン」や特別仕様車を発売
高級時計ブランドやジュエリーブランドが「一点物」や「カスタムメイド」の商品を提供
同調効果とスノッブ効果は相反しないか
この2つの効果をまとめていて、そもそも相反するものではないかと思ったのですが、人は両方の特性を持っており状況によってそれぞれの効果が表れるようで共存するようです。
新しいファッショントレンドが生まれたとき、同調効果で多くの人がそのトレンドに従いますが、トレンドが広がり過ぎるとスノッブ効果が働き、「他人と違うスタイルを求めたい」と考える人が出てきます。
誰かが持っていると同調して欲しくなる。沢山の人が持ち出すと差別化したくなる。という流れでしょうか。これで経済が循環しているのですかね。
まとめ
同調効果とバンドワゴン効果は他者との一体感や安心感を求める心理で、流行に乗ることでそのニーズが満たされます。一方、スノッブ効果は希少で特別なものを求める心理です。ビジネスでは、これらの効果をうまく活用して消費者の購買行動を促進することが可能です。