安田善次郎&本多静六から学ぶ、凡人でも手が届くセミFIREと投資の方法
FIRE(経済的自立と早期退職)は魅力的な考え方ですが、通常のFIREを達成するために必要な資産額は、一般の人々にとって非常に高いハードルです。
しかし、セミFIREなら現実的に目指すことができ、経済的自由と精神的充実のバランスを取ることが可能です。
私は育児と仕事を両立させながら、貯蓄と投資を通じて資産を増やしています。誰でも簡単に出来ることなので、個人的にお勧めのセミFIREのパターンと、ローリスクで利回りを高くする投資方法について紹介していきます。
1. そもそもFIREを目指さない理由
1-1. FIREのための資産形成は凡人には難しい
FIREを目指すには多額の資産が必要です。
例えば、「4%ルール」(資産を年利4%で運用)を考慮すると一般世帯で必要な年間360万円の生活費を確保するためには9,000万円もの資産が必要です。これは多くの人にとって大変な額になります。
しかし、仕事と資産運用を両立するセミFIRE(部分的な経済的自立)であれば、必要な資産額を減らしながらも生活に必要な収入を仕事や投資で補うことができ、現実的に達成可能な選択肢となります。
1-2. 現実的な資産でFIREを目指すセミFIRE
セミFIREは、完全な経済的自立には至らないものの、資産運用と部分的な労働を組み合わせることで、経済的な余裕を持ちながら生活するスタイルです。
完全なFIREに比べて資産の必要額が少なく、働くことで得られる社会的なつながりややりがいを維持しながら、生活費の一部を資産運用で補うことが特徴です。
1-3. ストレスのない仕事を続けることの重要性
完全なFIREで仕事を辞めてしまうと、社会との繋がりや承認欲求が満たされず、精神的な空虚感や鬱に陥る可能性があります。
そのため、セミFIREを目指し、経済的に余裕を持たせつつ、好きな仕事を続けることが重要だと考えています。好きな仕事をすることでストレスを減らし、精神的な充実感を得ることができると考えます。
2. セミFIREの生活費と資産形成
2人以上の勤労者世帯の月々の生活費は約30万円のため、年間で360万円が必要となります。これを基にセミFIREパターンを紹介します。
2-1. FIREの場合:資産9,000万円で年利4%の運用
資産9,000万円を年利4%で運用することで年間360万円の収入を得ることが可能です。
但し、投資には20%の税金がかかるため、年利5%の運用が実質必要となります。
2-2. セミFIREパターン①:資産3,600万円で年利10%の運用
資産3,600万円を年利10%で運用することで年間360万円の収入を確保できます。
ただし、積立投資だけで10%の利回りを安定的に得ることはできず、アクティブな投資も行う必要があります。できるだけリスクを下げて利回りを上げる投資方法は後述します。
2-3. セミFIREパターン②:資産4,000万円+仕事の収入200万
資産4,000万円を年利4%で運用すると年間160万円の収入となります。さらに手取り200万円を仕事で得ることで、合計360万円の生活費を確保できます。これにより、無理なく経済的自立と仕事の両立が可能になります。
3. 資産形成は倹約貯金から始める
本多静六や安田善次郎はどちらも倹約貯蓄を薦めており、倹約生活と天引き貯金から始めることが大切です。
どちらも書籍を読むと良く理解できるかと思います。私はkindle unlimitedに一時的に入った時に読みました。
3-1. 給与の4分の1を貯蓄・運用する
本多静六は給料の1/4を貯蓄するよう勧めています。
例えば、世帯年収(手取り)500万円の人が4分の1を貯蓄し年利4%で運用し続けることで、10年で1,500万円、20年で4,000万円になります。
3-2. 新NISAを活用する
新NISAでは個別株で年間240万、積立で年間120万まで税金がかからなくなります。通常は儲けに20%の税金がかかるため、100万円儲けても20万円は税金でとられるため節税効果は絶大です。
3-3. 毎月の支出を下げる
セミFIREを目指すためには、毎月の支出を抑えることも重要です。
以下は節約するために個人的に行っていることです。
お酒やたばこの節制
お酒やたばこを控え、好きでも週に1〜2回に抑えることが大きな節約につながります。そもそも酒もタバコも百害あって一利なし、やめるにこしたことはないのです。スマホは格安SIMに
モバイルは格安SIMにしてWiFiを使うことで通信費を月900円程度に抑えられます。家のネットはないと不便なので、光回線を引いてWifiにしています。
これで家族4人のスマホと光回線で月9千円ぐらいになります。太陽光発電と蓄電池の活用
東京都は補助金が大きいので太陽光と蓄電池を付けると電気代を削減できます。初期投資は必要ですが、最近は電気代も高いので12~13年ぐらいで元は取れます。
ちなみに、年間の電気代は売電と差し引いて1万円程度になりました。外食を控える
最近はレシピもネットに沢山あるし良い食材も簡単に手に入るので、自宅で調理して外食は極力しなくても良いと思います。
外食を1回我慢するだけで家族4人なら5000円節約できると思うとやる気が出ると思います。ふるさと納税
ほぼ無料で数万円分の食材やフルーツなど貰えるので是非活用しましょう
4. 運用して資産を増やす
最後は資産の運用です。倹約貯金で溜める資産を運用で増やしていきます。銀行貯金はほぼ金利が0なので最低限の資産だけを入れておきましょう。
4-1. FXなどの投機は避ける
FXや信用取引、ビットコインなどは基本的にハイリスク・ハイリターンで運の要素が強いのでやめましょう。(レバレッジをかけないFXなら別ですが)
基本的に殆どの人は負けて資産を減らします。
4-2. 個別株(日本・アメリカ)+積立投信でNISAをフル活用
仕事をしながら資産を増やすには中長期での個別株+積立投信が最適だと思います。仕事中にこまめに取引も難しいので。
私は積立投信はオルカン、S&P、日経連動で月8万程度積み立てておりで利回りが2~3%程度。個別株は後述する中長期投資で年利15~20%ぐらいで運用しています。
4-3. 個別株の低リスク・中リターンな投資方法
大学時代から20年近く投資をして、最終的にたどり着いた低リスク・中リターンの投資方法を紹介します。
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