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ダンテ『神曲』読書途中の覚書 #1
とまあ、昨日書いたように、来月の前半ぐらいまでは制作などに追われそうなので、覚え書き的なお気楽記事シリーズを作っておこうかな、と。
最近、記事やツイートでも書いているように、ダンテ・アリギエーリの『神曲』をちまちまと読み進めているところなので、それについての覚書を書いていくことにしようと思う。
これも、どこまで続けるか(なにより『神曲』を最後まで飽きずに読めるかどうかもまだよくわからない……)は決めていないものなので、まあ、ほんと、お気楽にいきますね。
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・「地獄篇」の第十八歌まで、読み進めたところ(「地獄篇」の歌は三十四ある)
・地獄はざっくり言えば階層構造になっていて、深く潜れば潜るほど悲惨な地獄になっていく。地獄の門から入って、第一圏から最後は第九圏まである。
・階層内の特徴や、階層間の深さに変化がつけてある。そのおかげで「はいまずは第一圏です、次は第二圏です、はい次は第三圏です……」みたいな単調な展開にはならずに済んでいる。
・歌と歌の間をつなぐ「引き」が上手い。特に第十六歌から第十七歌への転換は見事。「To Be Continued」の文字が見えそうだ笑
・聖書やギリシャ・ローマ神話、さらには『神曲』以前の様々な著作や物語からの引用も数多く、それまでの神話や物語の「集大成」的な面もある
・ヨーロッパの文化史においては、こういう「ものすごいクリエイティビティの高い人でかつ百科全書的取りまとめも得意な人」というのがちょくちょく出てくる印象。音楽史におけるデュファイやモンティヴェルディ、それからJ.S.バッハっぽい
・D.ブッツァーティは、ダンテ『神曲』の影響が強いなあ