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中京短歌圏にすこしだけ触れてきた
この日・月曜日は名古屋へと足を運んだ。目的は、「NAGOYA POETRY BOOK JAM」に裏方として参加するため。
そんな名古屋行の中で、「中京短歌圏」にまつわる事柄にいくつか触れてきた。いやもう本当に、ほんの少し触れただけではあるのだが。そのいくつかをつらつらと書いてみようと思う。
あ、もちろんこの「中京短歌圏」という言葉は私の造語である。
(1)名古屋市短歌会館
「NAGOYA POETRY BOOK JAM」の今回の会場の隣にあってびっくりした。こんな市の施設があるなんて。歴史的経緯はどんなものかいずれ調べてみたい。
と同時に、こういう「短歌のセンター」たり得るような場所がありつつも、(後述するように)一中華料理店である「平和園」が「短歌の聖地」となったこともまた、興味深い。
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(2)古本屋での歌集の品揃え
時間がなくて今回は古本屋はほとんどまわれなかったが、そんな中でも立ち寄った「シマウマ書房」で見たのは、岡井隆、春日井健、島田修三、荻原裕幸といった「名古屋ゆかりの歌人」の歌集の品揃えの良さだった。関西ではあまり見かけないラインナップの偏り。
やはりこういうところにも土地柄は出るのかもなあ、と思いつつ、岡井隆の歌集『宮殿』が安かったので購入。
ちなみにこのあと寄った「BOOKOFF SUPER BAZAAR 栄スカイル店」にもそれを期待したが、こちらはそれほどでもなかった。
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(3)谷川電話『深呼吸広場』刊行記念フェア
「NAGOYA POETRY BOOK JAM」にもご参加いただいた書店「ON READING」に立ち寄ると、店内では、これまた「NAGOYA POETRY BOOK JAM」にご出演いただいた、愛知県出身の歌人・谷川電話さんの新刊歌集の刊行フェアが展開されていた。
これもまた、この土地ならではといえそうだ。
ちなみに、この谷川電話さんをはじめとする、小坂井大輔さんや千種創一さんといった、愛知県や名古屋ゆかりの歌人の方々が集まって出した歌集『ここでのこと』を発売したのも、この書店「ON READING」である。
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(4)平和園に帰ろうよ
そして、なによりもこの現在の中京短歌圏の中核をなしているのが、歌人の小坂井大輔さんが店主をつとめる中華料理屋「平和園」なのだろう。
(気づいたら、「中」の字がやたらと並んでしまった……)
「NAGOYA POETRY BOOK JAM」終演後に、歌人の荻原裕幸さんと伊波真人さんらと訪れたのだが、自然と歌人の方々が集まってくる店という噂は本当だった。私たちのテーブルの人数もその度に増減をする。
歌人たちが短歌スケッチブックに書き記した短歌を読む。中京圏の歌人たちの名前が次々と出てくる。本当にここは「短歌サロン」のようである。
あと、とにかく出てくる料理出てくる料理、ぜんぶおいしい。
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関西の短歌圏とはまた異なる中京短歌圏の一端に触れたような気がする二日間だった。