コロナとオレの成長記③
コイツは専門学校の時からのツレでもう何年も毎日の様に電話してる。
たぶんコイツの事を知ってる人もいて久しぶりやな!と思うかもしれないのでコイツが今何をしてるか書いてみる。
コイツは5年前に起業した。
僕はラーメン屋とフィットネス事業をやってるけど実は建築の専門学校を卒業してる。
コイツとはそこで出会った。
それからコイツは建築の道に進んでいつも自分の事を「滋賀県のカリスマ」と言ってた。
コイツ若い時は暴走族やってて、高校をクビになって、実は年齢はオレの1コ上。
それから1ミリも変わらんただのアホやとオレは思ってた。
5年前コイツは建築会社を苦労して作った。
今はスタッフも5人ほどいる。作業車も10台持ってる。去年自宅の近くに大きな事務所も建てた。
僕は頑張ってるコイツを尊敬してるし、いつもどっかで張り合ってる。
ホンマに滋賀県のカリスマになってくれと願ってる。
僕は起業して10年になるので5年前にコイツが起業する以前からずっと相談に乗ってた。
コイツの事は何でも知ってる。
コイツはホンマに苦労してここまで大きくなったしこれから更に会社を大きくすると思う。
3年前くらいにコロナがやってきた。
それからオレはずっとコイツに相談した。
「毎月200万事業資金が足りない。このままコロナが収まらへんだら、たぶん2年後にはオレは確実に破産してる。どうしたら良いやろ?」って話を聞いてもらってた。
そしたらコイツは
「滋賀県で土建屋を起業しろ。オレが仕事を回したる。お前まだ重機乗れるやろ?」
って言ってくれた。
「オレはもう10年以上乗ってへんので無理や。」と言った。
僕は「もしも起業したてのお前の会社の売上がなんらかの事情で来月から8割減ったらどないなる?」
「絶対ムリや…」
「オレもムリなんじゃ!」
そんなやりとりを毎日毎日した。
銀行に借りたお金で事業を回してても借金が増えるだけ。以前の様に稼いだお金で事業を回さないと
自分に関わってくれてる人を誰も守れない。
お客さんがいつ戻ってくるか誰も分からない。
運転資金が無くなる前に次の手を打たないとダメだ。
別の売上の柱を立てるんだ。とその時あった事業資金のほとんどを注ぎ込んで、フランチャイズにも入らず寝る時間を惜しんでフィットネス事業の事を調べ上げた。
それから2021年1月に無双心フィットを立ち上げた。
親からはこんな事を始めて誰に騙されたんや?と言われた。
めっちゃ心配させたと思う。
周りからは絶対失敗すると何度も言われてた。
親友のコイツにだけはこんな事も話してた。
オレはこれからフィットネス事業に人生を掛ける。
もしこの事業で失敗たら破産したら良いだけ。
今なら誰にも迷惑を掛けずに破産できる。
この事業失敗したらダンプに乗るわ。
仕事回してくれ。
ほんでオレお金を貯めてもう一回、イチから無双心を作ってやり直すわ。
コイツのお陰でコロナ禍でも心が折れずに済んだ。
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