筆箱の中身紹介!!
久しぶりです。前回の筆箱紹介からペンも増え、また元々筆箱の中身を定期的に変えたがる性格のため、実用している中身がだいぶ変わりました。今回の中身は筆記具の本数が多く、かなりの長編になっています。もう何回やったかわからない筆箱紹介ですが、暇な時に読んでみてください。
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【筆箱】
筆箱はラダイトのベンディペンケースを使用しています。色は590&Co.限定のセルリアンブルー。丈夫な帆布製で耐久性はバッチリです。
セルリアンブルーとは深みのある緑っぽい空色だそうです。とっても好みの色で非常にお気に入り。アクセントになるレザータグが良いですね。
このペンケースの最大の特徴は、内側に一本差しスペースが五本分あるということです。これによって傷を付けたくないペンや、他のペンに傷を付けてしまうような暴君を大人しく寝かすことができます。
このスペースは深いポケットのような独立した空間になっているため、ペン同士が干渉せず安心感があります。私は五本フルで入れる使い方はしません。閉じた時に不恰好になってしまうからです。
一本差しスペースの他にファスナー付きのサイドポケットが二つ付いていて、ここに小物類やペン達を入れることができます。サイドポケットの容量の目安はだいたいペンが3〜4本程度。
サイドポケットのファスナーは安定のYKK。スムーズな開閉が可能です。また、購入時はペンケースを折りたたんで留めるスナップがやや硬いですが、使っていくうちに多少は柔らかくなります。
いっぱいペンを入れたい気分の時や、少数精鋭したい気分の時などに柔軟に対応できます。幅広い使い方ができてとてもおすすめです。ペンを数本しか入れていない時でも形が崩れないのも良いです。
購入したばかりなので帆布はまだ固いですが、使い込んで柔らかくしていこうと思います。帆布の他にデニムのものも所持していますが、デニムの方が生地が柔らかい印象があります。
【ペンシル類】
上から紹介していきます。
Instruments / PG5 type pencil
フルステンレスのPG5カスタム軸です。フルステンレスなので異次元級の重量を誇っています。細軸で角張っているデザインや、IJ Instrumentsの刻印、ヘアライン加工が施された軸が非常にかっこいいです。
こちらはぺんてるのPG5というシャープペンシルのカスタム軸ですが、廃番となってしまった他のグラフペンシルシリーズや、メカニカグラフ(PMG)の内部機構も入れて使うことができます。ちなみに今はPMGを入れたものを実用しています。PMGを入れた時のメカメカしい見た目がとても好みです。
気分によってグリップは付けたり外したりしてますが、どちらにせよ見た目がかなり良いです。
グリップのローレットは程よく滑らず握り心地が良いです。少し高重心ですが、重量があるおかげで安定して筆記することができます。また、内部の芯タンクが金属製なのも影響しているのか、非常にがっしりしていて頼もしいです。
0.3ミリのシャープペンシルとしてありえないような重さ(※体感の重さはエクリドール程度)をしていて、気をつけないとすぐ芯が折れます。こんなのに慣れたら終わりだと思っていたのですが、なんとこれが手に馴染んでしまいました。助けてください。
芯はぺんてるのアインHBを使用しています。このシャープペンシルに限らず、特にこだわりがない場合はアインのHBを使用しています。
STAEDTLER / MARS PANTECHNICO 787(後期)
2〜3.15mm用のドロップ式芯ホルダーです。2mm芯や3.15mm芯、ボールペンのリフィルや爪楊枝など様々なものを挟むことができます。そのため、d1リフィルやスタイルフィットなどのリフィルを挟む使い方もありますが、私はあまり好きではありません。
このペンは製造時期ごとの特徴から大まかに前期と後期に分かれていますが、この個体は後期です。前期は軸が明るい青で分解可能、後期は軸が暗い青で分解不可能という違いがあります。
散々使いづらいと酷評してきましたが、見た目のかっこよさで全てを許されている、そんな気がします。
ありえないほど短いローレットは意外と馴染みます。軸は最初は艶消しな質感ですが、使い込むことで艶が出てきます。また、巨大な四叉クラッチがかっこいいです。ガバッと開きます。さっきからかっこいいしか言ってませんが本当にかっこいいんですよ。
欠点ならいくらでも挙げられますが、この記事は787の愚痴大会ではないため今回は言いません。
芯は、腐るほど余っているHBのタフペンシルを割って取り出したものを使用しています。書き心地はなめらか。ハイポリマー芯なので減りが遅く、非常に経済的です。
Kaweco / Special 39/9
1930年代、なんと90年前のカヴェコのビンテージペンシルです。「ビンテージ」の定義は生産から30〜99年経過しているものだそうです。近いうちに製造から100年経過するので「アンティーク」扱いになります。
それはさておき軸の色がとてもかわいいです。皆さんがよく知っているカヴェコのビンテージペンシルは黒軸に金印字の印象が強いですが、こちらは黄色軸に金印字なんですよ。黒と金のいわゆる仏壇カラーも好きですが、この山吹色の軸には目を惹かれるばかりです。
長さもちょうど良くペン自体が軽いため、取り回しが良く軽快に筆記をすることができます。しかし、八角形の軸は握りやすいかと言われるとかなり微妙です。
こちらは回転繰り出し式の1.18mmペンシルで、芯を戻す時は天冠を反対に回し、ペン先を物に押し付ける必要があります。多少手間がかかりますが、その手間を楽しむのもビンテージペンシルの一つの良さではないでしょうかと思います。
機構は至ってシンプルで、天冠を回すことで金属の棒が降りてきて、芯を押し出す仕組みになっています。
名前に付いているハイフンで区切られた数字の意味は、39がサイズで9は色を表しています。黄色以外にも、茶色や水色、赤や緑などがあります。
このペンは「Kaweco Special 69K」というペンの限定色という情報を耳にしますが、ネット上にはこのペンに関する情報がほとんどなく、真相はよくわかっていません。これを読んでいて詳しい方がいたら是非教えて欲しいです。
芯は590&coのHBのもの使用しています。芯を削る際は後述する2mm用のシャープナーを使用しています。また、普段はQUIのスリムペンシースに入れサイドポケットに入れています。
【ボールペン類】
こちらも上から紹介します
Caran d'Ache / Ecridor Ammonite
軸がスターリングシルバーで出来た贅沢なボールペンです。筆記具では珍しいスイス製。スターリングシルバーとは、銀の含有量が92.5%の合金のことを指します。軸にはスターリングシルバーでできていることを示す刻印もあり、非常にかっこいいです。
この柄はもう廃番になってしまったのですが、人気があったため過去に125本の限定復刻がありました。私が所持しているものは復刻版です。
シンプルな構造で、壊れる心配がほとんどないのが頼もしいところです。また、ボールペン特有のノックした時のカチッという音が全くしないのが特徴的です。
六角軸で滑りにくいので、非常に手にフィットします。また、軸が重いためあまり力を入れずに筆記することができます。
アンモナイトをモチーフとした、彫りの深い神秘的な渦巻き模様がミステリアスな雰囲気を醸し出しています。この模様に憧れて購入へと踏み切りましたが、やはりいつになっても魅力的ですね。
購入時はノックした時に若干引っかかりがあり、動作が若干不安でしたが、ノック部にグリスを塗ってあげたら動作がスムーズになりました。
リフィル交換をする時はノック部を回して外します。他のボールペンでは滅多に見られない仕組みのため、とても面白いです。
リフィルはカランダッシュ純正のゴリアット芯Mの赤を入れて使用しています。ぬらぬら系で発色も明るく、油性の赤インクの中で一番好きです。
UNI / SA-R
安めのキャップ式ボールペンです。リフィルが透けて見えるのも良いですね。どうしてもこのレトロ感のあるシールが貼られている個体が欲しかったので、色々な店に行って探しました。公共の施設で使う事務用の透明軸ボールペンが前から好きだったので、手に入って非常に満足しています。
軸に掘られた滑り止めの溝がデザイン性を向上させています。握り心地も良く、滑り止め効果は申し分ないです。
購入時はリフィルが乾いていましたが、親切にも買った店で使える状態の黒インクに交換してもらったため、今はそれを使用しています。粘度が低く、私好みのタイプです。
ノート取りで黒インクは使わないのですが、どうしても黒ボールペンを使う機会があるので入れています。
【マーカー、万年筆類】
Kaweco / Perkeo
カヴェコの安価な万年筆です。カートリッジとコンバーター両用式です。万年筆の他にもローラーボールがあります。私の購入したオールクリアという色は、ニブの裏側のペン芯まで透明になっていて、吸わせたインクの色になります。ガラスペンのようでとても綺麗です。
ボディは多角柱で、キャップ上面にはお馴染みのカヴェコの象嵌があります。また、中のインクやコンバーターが透けていておしゃれです。軸に使われている樹脂が少し曇っているのがいい味を出しています。
キャップは嵌合式です。インクフローはちょうど良く、書き心地はしゃりしゃりとしていて心地いいです。
字幅はF。カヴェコの純正コンバーターを入れ、四季織の金木犀を吸わせてアンダーラインを引くマーカーとして使用しています。コンバーターに入れた時に映えて、かつオレンジの発色が綺麗でお気に入りのインクです。
PILOT / C-400BS
昔のパイロットのキャップレスです。キャップレスとはパイロットの出しているノック式万年筆のことで、様々なシリーズがあります。カートリッジとコンバーター両用式です。
私の所持しているものは俗に言う「蝕刻キャップレス」です。縦ストライプの黒蝕刻がかっこいいですね。蝕刻(エッチング)とは、薬剤で金属を溶かして溝を作る加工のことです。黒い墨入れの他にも、赤や青の墨入れ加工が施されている製品もありますが、キャップレスは黒と白のみです。
軸は見た目に反して軽く、取り回しが良いのでとても使いやすいです。また、万年筆でありながらノック式という手軽さもあります。ノック感はカチッカチッと軽快です。
14kニブで字幅は細字、インクフローは渋め。CON-40を入れ、色彩雫の月夜を吸わせています。用途は青ペン。青という色が好きなので、青にはとことんこだわりたいです。細字なので漢字などを綺麗に書くことができます。
【小物類】
UNI / マークシート消しゴム
個人的にとても気に入っている消しゴムです。スリーブのデザインと少し柔らかい消し心地が好きです。マークシート用紙で本領を発揮するので、そのような試験を受ける機会があれば是非使ってあげてほしいです。
STAEDTLER / 芯研器(名称不明)
ちっこい芯研器です。持ち手に彫られた溝や真鍮製のネジなど、見た目がとにかく良いです。2mm芯や1.18mm芯を削る際に使用しています。
名前は忘れました。ただ、ステッドラー製なのは覚えています。軽く調べても出てこなかったです。
刃は中島重久堂のものに付け替えています。とにかく尖ります。
コクヨ / 鉛筆シャープ替え芯
かわいいので入れてます。中身は0.3のアインのHB
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【さいごに】
バイトや学校で忙しく、noteを書く時間(主に写真を撮る時間)がほぼないため、量より質で勝負しようと思って書きました。ペン同士で欠点を補うどころか実用性度外視の魑魅魍魎とした中身になってしまいましたが、それもまた良いですね。それでは、次の記事でお会いしましょう!