第4章-花嫁の目覚め🎨サティ『スポーツと気晴らし』
舞踏へ浮足立つような出だしののち、目覚めのファンファーレが鳴る。ラッパの音、お祝いに来た人々の足音、フィアンセと喜びを分かち合い踊る犬など、細かな断片が2セットずつ繰り返されて発展していく。
サティはある時期から小節線を記さなくなるが、フレージングは至って自然だ。見えないところで反骨精神を漲らせている。彼の音楽は、刺激的でありながら低刺激だ。聴く者のその時々の感情を邪魔することがない。彼のような矛盾を孕んだ音楽は、多くの矛盾を内蔵する人間に親しみやすく、説得力を帯びた問題提起をしてくれる。
このドンチャン騒ぎに、サティは何を込めたのか。
Erik Satie : Sports et Divertissements
エリック・サティ『スポーツと気晴らし』
🎨プレイリスト
🎨概要
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クラシック音楽を届け、伝え続けていくことが夢です。これまで頂いたものは人道支援寄付金(ADRA、UNICEF、日本赤十字社)に充てさせて頂きました。今後とも宜しくお願いします。
深貝理紗子
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