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英語(外国語)は習うより慣れろ でしょうか(1)

中学時代から英語が好きだでした。特に発音には自信がありました。ポップスやロックの英語の歌詞を日頃歌っていたから鍛えられたのでしょうか。でも、学校教育ではリーディングや文法能力の育成がメインです。高校時代の文法授業のテストは毎回散々な結果で、得意だったつもりの英語能力は中の下の成績。失意の日々を送りました。

それでも、大学受験で、学科選択するとき、自分の取り柄は英語しかないから、と外国語学部英語学科を選びました。特にスピーキングやヒアリングの講義(授業)が楽しかったですね。文法はあいかわらず苦手でしたが、このまま英語を学び続け、将来は英語を使う職業につきたい!と漠然とした夢を抱いていました。

卒業後、縁あって入社した会社は、本業の他に、公演・イベント企画制作を手掛け、さらに音楽団体の海外公演旅行を企画・運営していました。私は入社後2年間は国内で印刷物の作成・発注・手配、更新業務などなど雑事の毎日。英語を生かす仕事はなかなかやらせてもらえませんでしたが、修行のつもりで忙しくも充実した毎日を送りました。

ところが、3年後、なんと合唱団の欧州演奏旅行の世話役・同行役を命令されました。それも一人でです。え? 経験もないペーペーに、零細企業は容赦ない試練を与えるのです。英会話の経験もろくにないのに・・・と内心ヒヤヒヤ。でも先輩たちが、

現地へ着けば現地の世話役がいる。君の一番大切な役目は、団体の往路・復路の旅程をつつがなく、無事に進行させることだ。大丈夫!なんとかなる

と、妙な助言で説得され、「何とかなる、なんとかする!できる!」と自分に言い聞かせて出発の日を迎えました。

しかし、現実はそう甘くはありません。

現地の世話役は日本人ではない

当たり前ですが、彼らと外国語で話をしなければならない。宿舎の人やバス運転手ともコミュニケーションのために外国語を使う必要があります。もちろん、演奏会主催者とも。

この場合の外国語はドイツ語やフランス語ですが、こちらが日本人なので現地のスタッフは英語を使ってくれます。とにかく私も英語を使わざるを得ない。

話が違うぞ・・・。

現地へ着いた私はこの事実に気がつき、唖然としたのでした。
((2)へ続く)

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