祖母と私が持てる時間を、今日の新月に祈る

私の祖母は余命2ヵ月と診断されている。


昨日、能を教えている先生と話す機会があった。
その先生が教えてくれた。「今日は2020年に2回しかない一粒万倍日という日であるけれど、明日は新月だから何でもいいからあなたが叶えたいことを祈りなさい。そして、それはきっと満月に叶うわよ。」と。


そのときに1番に頭に浮かんだことは、祖母との時間を出来るだけ長く持てますように、ということだ。



きっと、日本で一緒に私達が過ごすことができる、"さいごの時間"であると感じるから。



祖母はこれまで何度もこのようなピンチを乗り越えてきた。奇跡なのではないか、と思うほど。
でも今回ばかりは厳しそうだ。

入院から今まで、病院ではコロナの感染リスクを抑えるために、面会などが制限され、なかなか満足に話せないけれど、祖母の顔を見ることが出来る、それだけで少し心が落ち着く、それを繰り返している。


コロナにより制限はあったものの、祖母の体調がすぐれないということを聞いていたので、で日本に一時帰国しようと決めることが出来たのも1つのタイミング、そして、必ず訪れる、それを受け入れる心の準備を私は進めていきたい。


それは、もしも祖母に何かあっても、おそらく日本に駆けつけるということが難しいから。

私の住んでいるドイツは、日本よりも何倍も感染拡大が進んでおり、そこから帰ってきても、また2週間の隔離をしない限り、それ自体がリスクを伴う行動であるからだ。


根っからの"おばあちゃんっ子"である私は、祖母との思い出は尽きないが、25年間、いつも味方でいてくれて、愛を与えてくれ、大きな心で抱きしめてくれた。

次は私は祖母を抱きしめるとき。少しでも一緒に居れるように、私も精一杯応援するよ、ばあちゃん。



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