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モヤモヤのちワクワク。自然を生かし・育むモノづくり企業、株式会社ニューテックシンセイのオリジナルソングとは?

「音楽を入り口に、企業の物語を伝える。」をコンセプトに、さまざまな企業や代表の、過去・現在・未来と音楽を絡めた内容を発信していく、Music Withストーリー。

今回は、山形県米沢市を拠点に、生産技術や品質管理を軸に情報通信機器などを製造するモノづくり企業、株式会社ニューテックシンセイの桒原晃さんにお話を伺いました。

ニューテックシンセイ様は、オリジナルソング「MoYa-WaKu(モヤワク)」を、Music With(旧オットドック)のプロデュースで制作されています。

【プロフィール】桒原 晃(くわばら・あきら)
山形大学 大学院理工学研究科 ものづくり技術経営学(MOT)専攻を修了。1998年にニューテックシンセイへ入社し、情報通信機器の生産現場にて品質管理・生産技術などの業務を経験。その後専務を経て、現在は代表取締役を務める。

株式会社ニューテックシンセイ オリジナルソング「MoYa-WaKu(モヤワク)」


どれだけ仕事が大変でも、音楽を通して社員が一体になることがある。

ーはじめに、ニューテックシンセイはどのような会社なのか教えてください。
「モノづくり企業」です。なかでも、企画過程だけではなく、モノをつくってカタチにすることに誇りをもっていて、”カタチにしたい”という想いを大切にしている従業員が多い会社です。

ー木材を加工して製造されるブロック玩具「もくロック」もつくられていて、自然の素材を生かして事業を展開している印象も強いです。
ありがとうございます。仰る通り、自然を生かして、何かを育むことも好きな会社だと思います。抽象的な表現になってしまいますが、「自然から求められる」会社を目指しているんです。例えば、もし草木が言葉を発することが出来たら、ニューテックシンセイがあって良かったと言われたいというか…。そのためにはどのような視点が大切なのかを問い続けています。

ブロック玩具「もくロック」は木が持つ優しい触感、暖かな温もりを大切している。

ーなるほど。今回は会社のオリジナルソングを制作いただきましたが、制作に至ったきっかけは何だったのでしょうか。
Music Withチームの人と別件の仕事でご一緒していて、その際に「企業向けにオリジナルソングを制作するサービス」があると伺い、純粋に面白そうだと思ったことがきっかけです。あとは、もともと音楽や歌を魅力に感じていたこともありますね。

ーどのような魅力を感じていたのですか。
音楽がお客さまとの接点の一つになることを実体験から感じていました。スーパーマーケットで流れている音楽が耳に残るように、音楽はいつの間にか自分の頭のなかにあるものだと思うんです。音楽をPRなどに活用している他社も知っていたので効果があるんだろうなと考えていました。
あとは、音楽ってすごいなと思う瞬間があって。会社の飲み会でよくカラオケに行くんですけど、どれだけ仕事が大変でもみんなでカラオケに行くと一体になれる感じがするんです。ライブ感覚ではしゃぐことも出来るし、何かを乗り越えた達成感を味わうことも出来るんですよね。

ー”スポーツを通して一体感を感じる”ということはよく聞きますが、確かにカラオケといった「音楽」でも同じような効果を感じますよね!
社内ではスポーツをやろうという企画を立てたこともあったんですよ。ただ、準備が必要だったり、苦手な人もいたりするのでなかなか続かなくて。カラオケだと手ぶらで参加できますし、歌う人がいても聴くだけの人がいても良いのでみんなで楽しむことが出来ます。
カラオケに行った時に自社の曲を歌えると面白そうだと思ったのも制作に至ったきっかけです。

当たり前のことを伝え続ける手段としてのオリジナルソング。モヤモヤしたあとにはワクワクが待っているというメッセージを楽曲には込めた。

株式会社ニューテックシンセイの桒原晃さん

ー制作された「MoYa-WaKu(モヤワク)」はどのような楽曲なのでしょうか。
会社が大切にしている想いや理念を反映している楽曲です。
理念は、色んな捉え方をされてしまうと成り立たないものなので、難しい言葉には”ならない”のと、当たり前のことすぎて分かっていると言われ兼ねないものだと考えています。だからこそ、理念を伝え続ける大変さを感じていたんです。
でも、オリジナルソングであれば、当たり前のことを伝え続ける手段として最適だと考えたんです。歌って、同じ歌詞歌っていても苦しくならないじゃないですか。だから、押しつけることなく理念を伝え続けられて、馴染むと感じたんですよね。

ー明るくポップな曲調が印象的な楽曲ですが、曲調ではどのようなことを意識されたのでしょうか。
爽やかな青春パンクを意識しました。耳馴染みの良い軽い曲調だけど、メッセージ(歌詞)と合わせると反骨精神が伝わるという曲にしたかったんです。

ーあらゆる世代に愛されそうな楽曲ですね。
ありがとうございます。若い世代の人たちが聴いてくれるように意識もしましたし、会社の歌として、従業員にはもちろんですが、従業員のご家族にも聴いてもらいたいと思っています。

ーそうだったんですね。どんな場面で聴いてもらいたいかなど、他に考えられていることはありますか?
会社の歌ではあるけれど、押しつけることはしたくないので、ふとした時に聴いてもらったり、意図せず思い出したときに聴いて欲しいなと思っています。
あとは、”仕事で出来なかったことが出来るようになる”といった、”モヤモヤしたあとにはワクワクが待っている”というメッセージを楽曲に込めているので、壁にぶつかった時や何かモヤモヤしている時に聴いてもらって、楽曲で力を与えられたら嬉しいですね。

拠点である山形県山形県米沢市の風景

音楽は、聴いていた頃のイメージや思い出と繋がりが強いもの。何年後かにまた新しい曲を作れたら面白い。

ー楽曲制作には初挑戦だったと伺いましたが、制作過程で気づかれた点などはございましたか?
Music Withチームの皆さんにおんぶに抱っこという状態でして…(苦笑)。
楽曲の方向性や曲調のイメージ、会社のみんなで歌うことも意識してコーラスを入れて欲しいということは伝えましたが、あとはお任せでした。
けれど、イメージしていたものと近くて、色んなものを汲み取って楽曲の提案をしてくれたことが伝わってきましたね。
何年後かにまた新しい曲を作れたら面白いなとも思っています。

ーご満足いただけたようで何よりです!時代と共に変化していくこともあると思うので、数年経って新曲を制作をしたら新たな発見もありそうですね。
そうですね。特に音楽は、聴いていた頃のイメージや思い出と繋がりが強いものだと感じています。会社の想いや理念の根本的な部分は大きく変わることはないと思うのですが、その時々によって表現は変わると思うので、時代に合わせて楽曲で伝え方を変えていくのも良いかもしれないですね。

ー同じ「モノづくり企業」として共感する部分も多く楽曲を制作できたこと改めて嬉しく思います。桒原さん、ありがとうございました!

株式会社ニューテックシンセイ概要
山形県米沢市を拠点とし、精密加工技術を軸にパソコンやプリンターなど、情報通信機器の生産をメイン事業として展開。精密加工技術を活用し、木材を加工したブロック玩具「もくロック」も注目されている。
公式HP:https://nt-shinsei.com/newtechshinsei
もくロックHP:https://mokulock.com/