山と私 番外編〜2020.8.10 山の日〜
山登りに行く日。
始発の電車に乗り込み、ビルばかりの景色を眺めながらウトウト…
ふと目が覚めると窓の外は山の緑と空の青でいっぱいだ。
またやってしまった。
本当はビルいっぱいの都会から、
徐々に緑溢れる田舎の風景に変わりゆく車窓を眺めていたいが大半は眠ってしまう。
前日、早く布団に入っても、ワクワクと心配で眠れないのだ。
明日は晴れるかな…
忘れ物はないかな…
あれ?ザックに入れ忘れたかも?確かめなきゃ!
てな感じで。21:00に布団に入っても結局眠りにつくのは深夜1:00過ぎ……。
下手したら3:00頃まで寝付けなかったりして…
そして4:00には起床。
こうなると山へ向かう電車の中はいつも熟睡してしまう。
それでもふと目が覚めた景色が
山の緑と青空でいっぱいだと嬉しくてたまらなくなる。
それだけでもう癒されている私。
山や自然は偉大だ。
登山口につき、汗だくで山頂を目指して、登頂の達成感と山の空気を余すことなく感じて下山。
くたくたになって帰りの電車に乗り込み、
また寝落ち。
気づけばビルいっぱいの都会に帰ってきいる。
疲れ切ってるはずの体は、なんだか生き返っているような感覚。
身体中が満たされているのがよく分かる。
この感覚が癖になり、
私はもー10年も山にハマっている。
山は誰にでも厳しく、誰にでも優しい。
戦うのも、向き合うのも自分自身。
頑張ったご褒美は必ずくれる。
私は山と出会ってシンプルな生き方を選ぶようになった。
人に優しくなれた。
過度な干渉もしなくなった。
性格が良い意味で変わった。
そして、
そんな山を同じように愛する山友が出来た。
山友は、みんな優しく、絆は深いが依存し合わない自立した人ばかり。
居心地が良い。
山は新しい自分とかけがえのない仲間をくれた。
そして、いつでも沢山の学びをくれる。
私にとってそんな存在だ。
2020.8.10
今日は
「山の日」
本来なら夏山ハイシーズン。
アルプスや八ケ岳、冬には雪山になってしまい難易度が上がるような標高の高い山に多くの登山者が集まる日。
今年は新型コロナウィルスの影響で登山自粛をしてる皆さんも多いことでしょう。
どのタイミングで登山復帰するか…悩みますよね。
コロナ禍の中での登山は今一度登山者同士の思いやりが大切になると感じています。
ただ、その思いやりさえあれば、
山を歩くことは決して悪いことではなく、
むしろ心や身体を元気にしてくれる素敵なアウトドアスポーツだと感じています。
コロナを機に登山離れを余儀なくされるのは寂しいですよね。
私も含め、登山者の皆さん。
新ルール、モラルを守りつつ、登山を楽しむ事を諦めず、続けて行きたいですね。
とは言え、山の楽しみ方は様々。
登らなくたっていいんです。
勿論、
登れば、疲れとは裏腹に生き返ったかのような清々しさをくれ、身体も心も強くしてくれる。
ピークハントの達成感は最高に気持ちいい。
でも愛でるだけでも十分。
眺めれば美しく、心は和らぎ癒される。
どんな楽しみ方でも応えてくれるのが山です。
更に私は思います。
猛暑真っ只中、コロナ真っ只中の「山の日」に山へ行かなくても良い。
「涼しくなったらどこへ行こうか?」
「コロナが落ち着いたらまずはあの山へ行こう!」
「仲間は誘えないけどやっぱり山へいきたい。一人で行くならどこの山かな?」
そんな計画を立てる1日にするのも「山の日」ならではの素敵な過ごし方だと思います。
国民の皆さんが少しでも日本の山に想いを馳せ、
癒され、ワクワクする1日になる事を願っております。