打楽器・パーカッション
音楽療法と打楽器
音楽療法では様々な打楽器を使用します。
打楽器は本当に種類や大きさが豊富で、音楽療法士をしていなかったら一生出会わなかったかもしれないという楽器達もたくさんあります。
音楽療法で使いやすいように工夫されて販売されている楽器もたくさんあります。
打楽器にもメロディーが弾けるもの(マリンバ、木琴、鉄琴など)と、リズム楽器があります。また素材も鉄、アルミ、木、プラスティックなど様々です。操作の仕方(「叩く」「振る」「こする」「なでる」)や持ち方(「つまむ」「握る」「抱える」)、サイズ、形、重さも様々でこれらの多様な要素を利用して音楽療法の目標に応じた使い方ができます。
例えばフィンガーシンバルなど、指でつまむ必要のある楽器などは、指先の訓練に使えますね。
音楽療法ではもつ部分のゴムの面積が広めのフィンガーシンバルがお勧めです👇
打楽器の利用方法や利点
それでは、メロディー楽器として又はリズム楽器としての利用方法や利点を簡単にご紹介します。
メロディー楽器としての利用方法や利点
・伴奏楽器として使用
・即興演奏(必要のない音板を取り外す、必要な音だけ並べる事が簡単にできる)
・合奏ができる
・音板にマレットを当てる(運動の協調性のトレーニングや、集中力)
・音積み木など音板の位置を調節できる(運動の協調性や空間認識の難易度を調節)
・一緒に演奏ができる(ピアノなど固定された楽器と違って音板を複数人でシェアがしやすい)
リズム楽器としての利用方法や利点
・動きや活動のキューとして(ビートがはっきりしているので、タイミングの指示などがわかりやすい)
・躍動感、グルーブ感を感じられる
・様々な音や触感、視覚的刺激がある
・自己表現として(様々な音質、音量、などで感情や言葉をビートやリズムに乗せて表現できる)
実は、私が一番気に入っている打楽器の利点は「分割できる」という点です。
例えば、リズムスティックやフィンガーシンバル は1人1本又は1個ずつ持てば、誰か相手を探して一緒に音を出す必要があるので、ペアワークにする事ができます。
「相手に当たらないように」
「相手のタイミングと合わせる」
「力加減を考える」
など、コミュニケーションや社会性を目標にしたアクティビティーをする事が可能です。
楽器を選ぶポイント
よく「本物の楽器」が良いとされ、子供用やお値段の安い打楽器が敬遠される事がありますが、私は音楽療法においては「本物の楽器」というポイントが一番大事ではなく、「クライエントさんにとって」何が的確かという視点で選ぶ事が大事だと思っています。
例えば、レインスティックですがこちらのいわゆる「本物」のレインスティックは、とげが出ていてセラピーで使うには安全ではない場合があります。
私は、こちらのレインスティックを安全面を考慮して使っていますし、
視覚的刺激が必要なクライエントさんに対してはこちらのレインスティックを選びます。
また、本物のマラカスやタンバリンでは重すぎたり大きすぎて、手や腕に麻痺のある方には操作が難しい場合は、軽く小さめの楽器からスタートして、最終的には本物の楽器を操作できる事を目標とするかもしれません。
音楽療法士は、楽器の特徴を多角的に捉え自分の臨床に落とし込んでいく事が必要になってきます。音楽療法における打楽器の可能性は、とても大きい〜。
音楽療法ではどんな打楽器を使う事が多いの?
Music Fits JapanのYouTubeチャンネルにて音楽療法士がよく使う打楽器にどんなものがあるかをご紹介してます。まずは、どんな打楽器があるか沢山知ってみてください♪
Vol.1 振って音を鳴らす楽器
Vol.2 振って音を鳴らす楽器
Vol.3 いろいろなドラム
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