やさしく読める作曲家の物語 シューマンとブラームス 37
第四楽章 ブラームスの物語
7、失恋・・・。
「ドイツ・レクイエム」の完成が近づいたころから、ブラームスは自分の住まいをウイーンに定めようと考え始めていました。
「それは良い事だわ」
と、クララも大賛成です。
「私も出来ればウイーンに住みたいくらいよ。
後は早くお嫁さんをもらってあなたの家庭を作らなくては・・・。
誰か良い人は居ないかしら。あのアガーテさんと結婚できていたらねえ」
ブラームスだって、できれば心安らぐ家庭が作りたいと願っていました。
彼はモテないわけでも