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第1週「はじめてのエール」#威風堂々

NHK連続テレビ小説「エール」第1週2話に登場した曲です。

呉服屋を営む父三郎が、蓄音機を買ってきて初めてかけたレコードの曲。
これをきっかけに、いじめられっこで何の特技もなかった裕一が、はじめて夢中になれる“音楽”と出会ったのです。

♪ エドワード・エルガー作曲 威風堂々第1番

威風堂々第1番は、イギリス出身のエドワード・エルガーによって、1901年に作曲され、同年10月、A.ロードウォルト指揮リヴァプールの管弦楽団により初演されました。3日後のロンドン公演では、2度に渡るアンコールがなされたと伝えられています。


原題は、“Pomp and Circumstance March No.1”。題名は、シェイクスピアの戯曲「オテロ」のセリフからヒントを得たようです。直訳すると、“壮麗なる儀式の行進曲第1番!”ですが、“威風堂々”と大胆な意訳がされています。その日本版タイトルが、曲の持つ雰囲気と合い、クラシックファンには人気の曲となっています。


また、当時この曲を気に入った英国王エドワード7世から、歌詞をつけるよう要望があり、翌年、国王の戴冠式前夜のガラ公演のために、『戴冠式頌歌』を作曲し、終曲の「希望と栄光の国」に、この曲の中間部の旋律を用い、歌詞を付けました。


因みに、この「希望と栄光の国」は、日本ではあまり演奏される機会はありませんが、昨年末、新天皇の即位と令和の幕開けを祝い、チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団が演奏し、スタンディング・オベーションを受けるほどの喝采を得ました。


今でも威風堂々第1番は、ロンドンで毎年開催される夏の風物詩“プロムス・コンサート”で必ず演奏され、クラシックコンサートにしては珍しく、縦のりをしたり、小さな国旗を振ったり、歌を歌ったりしながら演奏を楽しむ姿を見ることができます。

ミュージックソムリエ:藤井 憲治(指揮者/アートプロデューサー)

Spotify エルガー:「威風堂々」 第1番ー第5番 , 第6番 (ペイン補筆完成版), 弦楽セレナード

Amazon  エルガー:行進曲「威風堂々」ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

NHK朝の連続テレビ小説「エール」                (NHK総合月〜金 朝8:00〜8:15、12:45〜13:00、土曜日は1週間を振り返ります。その他NHK BSプレミアム、NHK BS4Kでもオンエア中です。    *放送予定 3月30日〜9月26日



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