CDには持ち主の想いも詰まっている "あの時といま" ―東日本大震災から10年
NPO法人ミュージックソムリエ協会は、2009年からCDショップ大賞を運営しています。東日本大震災から10年、CDショップ大賞では特別企画として当時、東北で音楽活動や支援をした3名の方にお話を伺いました。
銀座山野楽器 仙台店の三浦良介さんは、地震が発生した時間に仙台のお店にいました。お客様の安全確保をしたのち、自身も被災者でありますが、店舗再開のために動いていました。
流されてしまったり、割れてしまったCDを手元に戻すために、今でも店舗でCDを買い求める方がたくさんいるそうです。
今年、震災から10年。
当時の様子や、10年間の取り組みについて伺いました。
■インタビューから
「再開した日、お店に予想以上のたくさんのお客様がいらっしゃって、娯楽みたいなところ、心待ちにしていた方がすごくお多かったんじゃないかなと今思いますね。大きいスーパーにライフラインのお買い物に来ていた人たちが ”開いたんだ!” と気づいて立ち寄ってくださったという感じでした。」
「大変だった方もたくさんいらっしゃったと思いますし、音楽ずっと聴きたかったとか、映画観たかったとか、復興の第一歩としてお店として踏み出せたことの喜びは感じました。」
三浦さんのお話を伺っていると、CDはモノだけではなく、持つ人の想いもこもった特別な存在になっていることを非常に感じました。取り戻したCDを存分に楽しんでもらいたい気持ちでいっぱいです。
■CDショップ大賞について。
CDショップ大賞は、全国のCDショップ店員の目利き耳利きの投票によって「真に売りたい!聴かせたい作品」を選ぶ賞として、大賞の他に、第2回から全国各地域11ブロックから推薦アーティストを選出する地域ブロック賞も発表しています。
*動画インタビュアー:石井由紀子
*協力:吉田エンターテイメント