【コラム】私と下北沢と音楽
東京のどこの街が好きですか?
と聞かれたら、
いろいろ迷うけど、
下北沢と答えると思う。
新宿や渋谷のような都会的な東京も好きですが、
下北沢の自然な空気感が癒されるのです。
初めて訪れたとき、古着や和菓子、音楽の香りなど、
その庶民的な雰囲気に、
“東京にもこんなところがあったんだ…”
と心の中でつぶやきました。
素朴な空気感
庶民的な風景
音楽と古着が溶け込んだ街並み
これらが私の気持ちをつかんだのです。
特に、私は下北沢の音楽の香りに
惹かれていました。
当時の下北沢は、J-POPシーンに積極的に音楽を発信する存在でした。
2000年代、
下北沢を中心に、J-POPのインディーズシーンが盛り上がり、
その独特なサウンドから、そのようなアーティストは、下北沢系と呼ばれるようになったのです。
自由な音楽性
疾走感と焦燥感
情熱と切なさ
そんな下北沢系のアーティストたちに、私は憧れを抱くようになりました。
有名なバンドとしては、
アジアン・カンフー・ジェネレーション、バンプ・オブ・チキン、レミオロメン、ストレイテナーなど、
私は他にも、
メレンゲ、フジファブリック、GOING UNDER GROUND、つばき、アンダー・ザ・カウンター、音速ライン、ART-SCHOOLなど
を好んで聴いていました。
偶然、、
テレビで見かけたアンダー・ザ・カウンターの迫力のあるPVの映像は、今でも私の心に深く刻まれています。
〈 アンダー・ザ・カウンター, ミソラ 〉
なんだろう?
彼らの音楽には気持ちを揺さぶられる何かが存在していました。
理由ははっきり分かりませんが、心が揺れ動かされるのです。
私の印象では、
激しく情熱的で、
それでいて、はかなく切ない下北沢サウンド、、、
当時、、、
仕事が忙しく余裕のなかった私にとって、
自由に音楽を表現している彼らは、まぶしい存在でした。
いつまでも彼らの音楽が
そばにいてくれると思っていました。
〈 つばき, 瞬き 〉
ところが、
時代の流れとともに、
下北沢サウンドのブームは終わり、
ネットによる音楽配信の普及とともに、
CDショップも閉店し、
ビルや道路の整備とともに、
下北沢の街の雰囲気も変わっていきました、、、
〈 フジファブリック, 桜の季節 〉
下北沢のインディーズシーンで
情熱的に活動していたアーティストたち、、、
彼らは今どこへ行ってしまったんだろう?
彼らのサウンドと同様に、
激しくも、はかなく
日本の音楽シーンや下北沢の街を
駆け抜けていったのだろうか?
そんなことを思って、
今日も私は、
アンダー・ザ・カウンターのCDを聴きながら、
ハーブティーを飲んでいる。
( 記 : 2017年 )
〈 音速ライン, 逢瀬川 〉
■ 追伸
私が滋賀から京都へ引っ越すとき、
三条通をブラブラ散歩していたら、、
そのゆったりした街並みに下北沢の雰囲気を感じました。
そんなことを思い出しながら、
この記事をリライトしていました。
そういえば、
最近は心理学のセミナーやトークライブなどで、東京の赤坂を訪れる機会が増えました。
もうずいぶん下北沢を訪れていない。
またゆっくりと散策できるときが訪れますように。
■ 執筆者 : 松岡 学
■ 音楽のかからない音楽番組
好きな音楽を紹介するラジオ風 you tube 番組です。
この7月の配信では、
せつなさあふれる下北沢サウンドのメレンゲ
VS
憂いを帯びた声質で、柔らかな歌い方が胸に響く池田聡さん
そんな内容でお届けしています。
槇原敬之さんのライブの感想も話しています。
ぜひお聴きください!
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