満月に魅せられるのか? 平手友梨奈さんとセカオワのスターゲイザーに私が惹きつけられるわけ
SEKAI NO OWARI(以下、セカオワ)と平手友梨奈さんによる「スターゲイザー」について、私がブログで書いた記事を、こちらでも紹介させていただきます。
あれは約2年前、久しぶりに私はお仕事が休みの日でした。
京都のマンションから三重の実家に向かう途中、なにげなくスマホで見たニュースに目がとまった。
それは次のようなニュースでした。
セカオワが新曲 「スターゲイザー」 の動画を公開
平手友梨奈さん (元欅坂46) が満月をバックにダンスを披露
私は今すぐ動画を見たい衝動にかられましたが、あいにく地下鉄の中、このあと三重まで電車の旅が続く。
ヘッドフォンも持っていないので、電車の中で聴くわけにもいかず、明日、また京都に戻ってきてから動画を見ようと思い、そのまま三重に旅立ちました。
電車の中では、ひたすらアドラー心理学の本を読んでいました。
次の日、京都に戻り、
「そういえばセカオワの動画を見なきゃ」
と思い動画を見て、私は衝撃を受けました。
そんなわけで、
ここではスターゲイザーのMV (ミュージック・ビデオ) を見た
私の感想をここに書きたいと思います。
スターゲイザーはもともとシングル 「RAIN」 のカップリング曲。「RAIN」 は、アニメ映画の主題歌だけあって、ポップで親しみやすいメロディーの楽曲です。
世間の想像するセカオワのイメージとマッチしているのかもしれない。
一方、スターゲイザーは、シュールな雰囲気の楽曲。
耳につくシンセサウンドにピアノ、それに、セカオワのFukaseくんがラップで鋭い言葉を紡いでいく。
つかみどころのないフワフワ感の漂う楽曲で、正直、戸惑う人も多いかもしれない。
ファンタジックなセカオワからは、かけ離れているからです。
ただ、インディーズの頃の作品に耳を傾けると、セカオワの内に秘めたへヴィーな側面も理解できます。
これもセカオワなのです。
Fukaseくんは、世の中の矛盾を感じているのだろうか。
どこかおかしいこの世界を、歌詞で鋭く表現しています。
Fukaseくんの歌詞は、胸に突き刺さります。
ちょうど私が電車で読んでいたアドラーも、戦争のない平和な世の中に思いをはせて、アドラー心理学を提唱したと言われています。
勝った負けたのない平和な世界。
そんな世界を目指しているアドラー心理学とスターゲイザーの歌詞がシンクロしたような気持になりました。
スターゲイザーは、
シンセを前面に押し出したサウンド
鋭い歌詞
シュールな雰囲気
など、サウンド、歌詞、映像、すべてが溶け合って、不思議な雰囲気を醸し出している。
ファンタジックなセカオワだけでなく、私はスターゲイザーのセカオワも好きだ。
ネットで見たニュースによると、平手友梨奈さんは日常を生きる少女役
ということでしたが、映像をみて驚きました。
そこには、非日常の不思議な世界が広がっていたからです。
退廃した近未来の都市とでもいうべき世界観。
Fukaseくんの頭の中にある世界が、MVの中に実現しているのでしょうか。
映像を見ながらゾクゾクします。
また、最初にニュースの記事で、平手友梨奈さんがダンスを披露している
と見かけた時、私は、ほほえましいダンスを想像していました。
「きっと、満月をバックに、アイドル歌手の平手友梨奈さんが、一生懸命踊っているんだろうなぁ」
と勝手に想像していました。
しかし、
そんな私の予想は、180°裏切られました!
私の想像を超える圧倒的な迫力のダンス!!
MVの後半、
平手友梨奈さんは、すさまじい気迫で踊り狂っていました。
もはやアイドル歌手に見えません!
マイケルジャクソンのように踊り狂っている映像をみて、私は深い衝撃を受けました!!
満月をバックにした その気迫あふれるダンスは、
はかなく、美しく、悲しい
私は映像を見ながら、涙がこぼれてきました。
なんて胸を打つ映像なんでしょう。
そしてそれは、
スターゲイザーの世界観と見事に溶け合っていたのです。
ここまでいろいろ書いてきたけど、とにかく動画を見て欲しい。
満月をバックに、セカオワの楽曲に包まれて、平手友梨奈さんがダンスしている姿を、
見てほしい
感じてほしい
波動を受けとってほしい
私が最も伝えたいのは、それなんです!
実は、
このMVは、Fukaseくんの
「本物の月をバックにダンスをしてるところを撮りたい」
という思いから、
撮影期間が1年近くかかったそうです。
4分のMVを作るために、1年近く時間をかけるなんて!
セカオワの方々は、自分たちの作品を、本当に大切にしているのだなあと思いました。
そして、見事に演じ切る平手友梨奈さん。
実際の撮影では、
ロケ地に行ったのに月が雲で隠れてしまったり、夏は空が明るくてイメージが合わないので、撮影が一旦お休みになったり、スケジュール的にも最後のチャンスだった最終日。
月と重なる数分しかないタイミングで、
絶対に失敗できないという緊張感の中で、平手友梨奈さんは、見事にダンスを演じたそうです。
そんないきさつを経て完成した作品。
感慨深いですね。
Fukaseくんは、次のようにコメントしています。
Fukaseくんもこの映像を見て、泣いたのですね。
1年近くかかった撮影
平手友梨奈さんによる気迫のダンス
Fukaseくんの思い
感動的なMVが仕上がったと思います。
スターゲイザーとは、「星を見上げる人」 という意味です。
そういえば、
人類で初めて星を見上げたのは、はるか5千年前、古代メソポタミアのシュメール人だといわれています。
現代に伝わる星座の元は、シュメール人が作ったそうです。
私もシュメール人のように、星を見上げてみようかな。
このMVを見ていると、そんな気持ちにさせてくれます。
それにしても ・ ・ ・
はたしてこの楽曲は、J-POP といっていいのだろうか。
もはや、J-POP という枠組みを超えて、芸術作品に昇華しているといってもいいのではないか。
平手友梨奈さんとセカオワの奇跡のコラボ
そんな風に感じさせられます。
平手友梨奈さん、セカオワの方々、
心に残る作品を生み出してくださり、ありがとうございます。
< 「スターゲイザー」のミュージックビデオ >
■ 「音楽のかからない音楽番組」について
you tubeラジオ「音楽のかからない音楽番組」を、くわっちと一緒にやっています!
このときの番組では、
セカオワ「幻の命」
川崎鷹也さん「君は天然色」
(大瀧詠一さんのカバー)
について語っています!
ぜひお聴きください!
■ 執筆者 : 松岡 学