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永遠への深い憧れが胸をうつバンド、Hump Back
こんにちは、松岡です。
今回は、2018年にメジャーデビューした女性3人によるスリーピースバンド、Hump Backを紹介します。
初めて私が知ったのは京都のタワレコ。
店内を流れる楽曲が私の琴線に触れました。
私の知らない曲。
「誰が歌っているのだろう?」
近くの店員さんを見つけて、私は尋ねました。
「いま流れている音楽は、何というアーティストでしょうか?」
するとその店員さんは、
「こちらです」
と言って、私を試聴コーナーに連れていってくださいました。
そこには、Hump Backのコーナーができていて、何枚ものCDが試聴できるようになっていました。
そこで、、
何気なく聴いた私は衝撃を受けた!
エモーショナルというのだろうか、私は彼女たちの曲から、内に秘めた衝動を感じました。
「すごいバンドが現れた」
それが私の正直な感想。
試聴コーナーでいくつかのCDを試聴して、迷いに迷った末に、、
ミニアルバム『夜になったら』を購入した。
その1曲目、「月まで」がオフィシャル you tubeで試聴できるので、ぜひお聴きください。
〈 月まで 〉
「月まで」、聴いていただけましたか?
たった2分10秒の中に、こんなにも人の心を揺さぶる要素が含まれているなんて!
とにかくすごい。
圧倒的な存在感!
内に秘めた激しい衝動!
彼女たちは一体何者なんだ!!
それが私の感想。
サウンド重視で音楽を聴く私ですが、
Hump Backの曲は、歌詞も胸に響きます。
「月まで」は、次の歌詞が好き。
君はどうだい?
月くらいなら迎えに行ったのに
最終列車を逃したんだ
1番早い電車に乗るよ
「月くらいなら、迎えに行ったのに」、私もこんなセリフを誰かに言ってみたい!
彼女たちの影響を受けたアーティストは、、
チャットモンチー、ガリレオ、ELLEGARDEN・・・
なるほど、影響を受けたアーティストの音楽をリスペクトしながらも、自分たちオリジナルの音楽を作りだしている。
そんなことが、Hump Backの音楽から伝わってくる。
それにしても、、
私は一体誰を、月まで迎えに行けばいいのだろう。
次に、「星丘公園」を紹介します。
出だしの歌詞が私の心に響いた。
この曲はサビで始まった後、次のように歌いだします
永遠なんてどこにもないんだろう
昨日なんて遠い昔話だろう
コンクリートかち割るようなアオい青春は
何処にも行けずに空を眺めてる
私は、こんなふうに歌い始める彼女たちから、「永遠」への憧れや衝動を感じました。
永遠・・・
それが彼女たちを突き動かしているのだろうか。
また、、
この曲の MV (ミュージックビデオ) では、夜に演奏している彼女たちの映像から透明感を感じる。
なんて透き通った曲なんだ。
ぜひあなたも、Hump Backの楽曲から、透明感を感じてほしい。
タイトルの星丘公園、実在する公園だろうか?
公園が好きな私としては調べてみた。
大阪の枚方市に「ほしがおか公園」が存在することが分かった。
そういえば、彼女たちは大阪出身。
地元大阪の「ほしがおか公園」を想い、この曲を作ったのだろうか。
〈 星丘公園 〉
〈 大阪、枚方市のほしがおか公園 〉
最後に紹介するのは、「ティーンエイジサンセット」。
この曲の中には、彼女たちの「永遠」に対する明確なメッセージが込められている。
曲の終盤に歌われる、次の歌詞。
もしも永遠があるなら
約束なんて必要ないね
もしも永遠が無いなら
終わらない歌をうたおう
私はこの歌詞に深い感銘を受けた。
「もしも永遠があるなら・・・」
これこそ無情感の向こうにある、人が心から願ってやまないものではないだろうか。
〈 ティーンエイジサンセット 〉
ところで、
私の専門は「数学」ですが、、、
数学は、時間軸によらない普遍的な法則を探究する学問です。
つまり、言い換えれば、
永遠への憧れを数式にたくしているのかもしれない。
Hump Backの曲を聴いていて、そんなふうな気持ちになった。
だから、私は Hump Backにひかれるのだろうか。
「永遠」への純粋な衝動
そんな想いが詰め込まれた Hump Backの音楽に、ぜひあなたも触れてほしい。
■執筆者 : 松岡学
■音楽のかからない音楽番組
ラジオパーソナリティーのくわっちと一緒に、音楽番組をやっています。
今回、くわっちは崎谷健次郎さんを、私は Hump Backを紹介しています。
ぜひ、お聴きください!