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あたらしいテーマ

改めての新曲を作るにあたってのモチーフは、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」である。「この素晴らしき世界」と題されたこの曲は、空の青さや花が咲く様子、市井の人たちがすれ違いざまに「How do you do」と言葉を交わし、その様子は「What a Wonderful World」なのだ。

この曲が作られた当時の背景にはベトナム戦争があり、いわゆる当たり前に思われる日常も、必ずしも日常ではないということが裏にある。ルイ・アームストロングの、決して綺麗とは言えないだみ声、だからこそ深く心に響く「なんてすばらしい世界なんだろう」。

というような曲を、今の自分として、等身大の思いを反映させた歌詞として作ってみたい。ではいったいその「等身大」とは何だろう。

子供の健やかな成長。
家族が健康で過ごすことができること。
四季が今年もまた繰り返し訪れることのありがたさ。
当たり前のありがたさ。
仕事があり、裕福ではないが困らない程度には生活ができること。
たまに美味しいものを食べることができること。
共に笑い合うことができる友人がいること。
歳を重ねるごとに、自然の豊かさが身に染みる、その気付き。
今なお学びたい心地と好奇心が絶えないこと。

いやもうこれで充分ではなかろうか。これを歌詞に仕立てていけば良さそうだ。

というわけで、しばらくこの場所でその思考を積み重ね練り上げて作り上げていこうと思う。そのはじまりをまずは書いてみた。

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