アニメとコーヒーが導くブラジル〜南米珈琲探訪記〜①
Oi! Como esta hoje? 皆さん、ごきげんよう。
なんと私は今、ブラジルからこの記事を書いてます。
超ウソ。
今日は上野にあるお気に入りのコーヒー屋さん
ROUTE BOOKSさんでこの記事を書いています。
本に囲まれた素敵な空間でコーヒーとクッキーを
嗜みながら書く記事は普段よりも進みが早い。
そして意味もなく冒頭のウソをついたわけではない。
今回は昨年ブラジルにお仕事で行った際に
毎日のようにコーヒー屋さんを巡った思い出を
皆さんと共有したいと思っている。
ブラジルと言えばやはりサンバ、ボサノヴァ、
そしてコーヒーであろう。
とは言いつつ実際どんなコーヒー屋さんがあるのか?
意外とネットを探しても見つからなかったので
じゃぁ私が書いてしまおう!というのが始まりだった。
出不精の私が南半球まで飛んだ理由
こんなタイトルを付けておきながら
その理由が「コーヒー」じゃなかったら
もうこんなnoteやめちまえって話である。
ご心配なく。理由はやはり「コーヒー」だ。
仕事柄様々な海外のアニメフェスに呼んで頂くのだが
いかんせん超時間のフライトが苦手な上に
極度の出不精で家に引きこもっていたい派の私。
よほどの事がない限り海外からのオファーは
お断りさせてもらっていた数年だった。
ところが。
コーヒーを好きになってからというもの
海外からのお仕事が興味のあるものしかない。
ペルー?行く!
コスタ・リカ?行く行く!
ブラジル!?だから行くっつってんだろうが!
今までしかめっ面で断り続けていた海外仕事。
しかもアメリカやヨーロッパではなく
フライトの長い南米にここまで食いつく私を
訝しげな目で見るマネージャーが印象に残っている。
そんな南米の中でもブラジルのコーヒー探訪を
今回は書き綴っていこうと思う。
昨年の春、首都ブラジリアで開催されている
Anime Friendsというイベントに招聘して頂いた事から
私のブラジル珈琲探訪記は幕を開ける。
アニメとコーヒーが私を世界へ駆り出す
20代、30代の頃はまだ心身ともに
元気が有り余っていたので
海外での演奏のお仕事も引き受けまくっていた。
ブラジルもリオやサンパウロに何度か訪れている。
しかし、40代になり
「コーヒー探訪」という然るべき使命を携えた私の
ブラジル訪問は今までのそれとはもはやわけが違った。
リサーチにリサーチを重ねて準備は万端。
行きたいコーヒー屋さんは20件を超えた。
先方にお願いして滞在期間を前後に増やし
出来る限りコーヒー屋さんを回れるスケジュールを
組んだ結果、朝8時から夜22時まで
一度もホテルに戻らない毎日が続いた。
しかし人生とは本当に何が起きるか分からない。
ただでさえミュージシャン、作曲家という人生自体が
普通のものではなく様々な経験をさせて頂いてきたが
そこにコーヒーという要素が加わってくるだけで
こんなにも意味が分からない面白い人生になるなんて。
きっとアニメ音楽の仕事をしているだけでも
コーヒーが好きということだけでもこうはならない。
二つの偶然、いや運命が合わさって初めて
ブラジル珈琲探訪記が現実のものとなった。
アニメとコーヒーが私をブラジルに向かわせたのだ。
30時間を超えるフライトの疲れを癒すコーヒー
当然、地球の裏側に向かうわけなので
移動時間もトランジットを含めると30時間を超える。
まずはアメリカのニューアーク国際空港に向けて出発。
これだけで13時間のフライトになる。
普段のフライトでは絶対に頼まなかった
ホットコーヒーをお願いしてみた。
もうこの時点で今までの人生とは違う。
当然ホットコーヒー英語で注文するのも初めてなので
気合いを入れすぎて「ハッカフィ!」と叫び
「Excuse me?」と聞き返される始末だった。
生まれて初めて飛行機で飲むホットコーヒー。
眠気が一気に吹っ飛ぶくらい不味かった。
期待に胸膨らむ往路の飛行機の中で
自分がコーヒーを嫌いだった事を
強烈に思いしらされた瞬間だった。
アメリカ・ニューアークに到着し
空港内にも様々なカフェがある事を知った。
何度も利用している空港なのに
いざカフェに焦点を当てるだけで
まるで初めて来た空港のように感じた。
ニューアークから更に10時間ほどかけて
ブラジルのサンパウロ空港に到着。
この時の機内はコーラで過ごした。美味かった。
サンパウロでブラジリアへのトランジットのため
数時間過ごす事になったのだが
さすがコーヒーの国ブラジル。
ニューアーク空港とはカフェの数とクオリティが違う。
キッチンカースタイルのカフェがあったり
壁や柱にもコーヒーのデザインが施されていたり
空港内のスタバもなんだかオーラが違う気がする。
カフェで温かいラテを飲みながら過ごしていると
ここまでのロングフライトの疲れも
なんだかスッと消えていく気がした。
この「カフェで過ごす」という時間の使い方が
今までの私の人生にははっきり言って皆無だった。
そしてブラジル国内線に乗り換え
いよいよ今回の目的地である
首都ブラジリアに到着するのだった。
そう、賢明なnote読者諸君なら
もうすでにお気づきであろう。
今回は「プロローグ」である。シリーズの①なのだ。
ブラジリアのカフェ紹介は
次回から本格的にスタートさせて頂く。
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