名曲347 「あの時君は若かった」【ザ・スパイダース】

ーー時代を感じる名曲。ボーカルはあの大御所司会者ーー

【ザ・スパイダース The Spiders/あの時君は若かった Anotoki Kimi Wa Wakakatta (1968年)】

 私の脳内に、なぜこんな曲を知っているのだろうというものがある。今回紹介するのは1968年に発売された「あの時君は若かった」。当然私は生まれていないのだが、何故か知っていた。恐らく何らかの動画のBGMで流れていたのではないかと思う。それで気に入ってメモしていたのだ。

 ザ・スパイダースはジャケットからもわかるように大人数バンドである。ボーカルは誰かわかるだろうか。

 この動画を見てみるとああとなるかもしれない。あの堺正章なのだ。当たり前だがめちゃくちゃ若い。そしていい好青年ではないか。

 あの堺正章が歌手だったとは知らなかった。しかもいい声だし普通に歌がうまい。そういえばおじいちゃんの堺正章も声に張りがあって、特徴的である。合点がいった。

{あの時君は若かった わかってほしい僕の心を 小さな心を苦しめた 僕をうらまずにいておくれ}

 作詞はかまやつひろし。おお、あのムッシュかまやつである。んん、なんとかまやつひろしはスパイダースの一員だったというではないか。これは大変だ。

 んんん、調べてみるとあの井上順がいるではないか。私の好きな俳優である。んんんん、コナンやヤマト、沢田研二で有名な大野克夫もいる。んんんんん、このバンド、ただものではない。

 私の想像以上にすごいメンバーが集まっていたのだとわかった。1970年に解散となったが、その後の活躍は見ての通り。

{それでも君が望むなら 僕は待ってる いつまでも きっと分ってもらえる日まで 僕は待ってる いつまでも}

 シンプルながらまとまっていて心地よい。これぞ昭和歌謡曲。当時の音楽は余計な味付けがなかった。メインディッシュの素材に誇りを持っていたからだ。たった2分30秒ほどの曲だけど、実は5分なのである。必ず2回聞いてしまうから。いま風にいうと、こういうのでいいんだよ。

        【今日の名歌詞】

あの時君は若かった わかってほしい僕の心を 小さな心を苦しめた 僕をうらまずにいておくれ




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