名曲517 「色・ホワイトブレンド」【竹内まりや】
ーー春と幸せを味わえる神曲ーー
【色・ホワイトブレンド 竹内まりや】
竹内まりやは満場一致で音楽会のレジェンドといえよう。戦場を駆け巡る兵士にその質問をすればあら不思議、いったん争いをやめてくれる。ついでに曲を聴いて平和になったりして。
今回紹介するのは春の曲でおなじみ「色・ホワイトブレンド」。実は元々そんなに好きではなかったのだが、何年前かの音楽祭の番組で、とあるアイドルグループがこの曲を歌った。すると、不思議といい曲に聞こえてきたのである。
竹内まりやの声質よりも高い声が合っていたのだと思う。普通はどっちが歌がうまいかで判断してしまいがちだ。自分にとっては珍しい現象だった。
{White Spring 春の陽ざしに White Lips 輝き出せば White Blend 恋が芽ばえそう}
この曲はタイトルの通り色が主役である。まだどんな色とも染まっていない白とのブレンドが楽しい。ぜひ歌詞を楽しんでもらいたい。
{リボンが風に踊る 大好きな季節が 涙をはらいのけて 私をきれいにしてくれる ドライに生きることも 時には必要ね 笑顔で歩けばほら ロマンスの足音 だから}
{White Night 眠れぬ夜も White Lie あなたの嘘も White Blend 淡い過去に消えてしまう White Witch 愛の女神が White Love 新しい彼と White Blend めぐり逢わせるの}
{White Page 白い日記を White Heat 熱い想いで White Blend うずめてゆくの I'm In Love With You White Wine グラスに揺れて White Dream 夢見る夜は White Blend なんだかゴキゲン}
素晴らしい。ちゃんとストーリー仕立てなのだ。
{ちょっと White Dress めかしこんだら White Shirt まぶしい彼が White Blend 突然くちづけくれたの White Spring 春の陽ざしに White Lips 輝き出せば White Blend ふたりは恋人}
ブレンドとくちづけを合わせたのがにくい。くーっいい歌詞。
{White Night 眠れぬ夜も White Lie あなたの嘘も White Blend 淡い過去に消えてしまう White Witch 愛の女神が White Love 新しい彼と White Blend めぐり逢わせるの}
うまく色と歌詞を組み合わせた傑作である。長い歌詞だがすべてに意味のある(しかも軸がしっかり)ので飽きがない。そして冗長でもない。それはテンポのよさが大きい。
ちなみに中山美穂バージョンもいい。しっとりした感じである。そういえば私がいいと思ったアイドルグループもこんな感じだった。すると竹内まりやバージョンも好きになっていった。うまくブレンドされたのだ。
【今日の名歌詞】
ちょっと White Dress めかしこんだら White Shirt まぶしい彼が White Blend 突然くちづけくれたの