名曲754 「シ・ネ・マ」【ピカソ】[めぞん一刻]

ーーはじめからシネマーー

【Maison Ikkoku - めぞん一刻 - Cinema (2º Ending)】

Maison Ikkoku - めぞん一刻 - Cinema (2º Ending) - YouTube

 ピカソはかなり個性が強いアーティストである。名曲472で書いた「ファンタジー」でも取り上げたが、基本的にピカソの曲は何かこう、胸にちりちりと積もるものがある。人生における1ピースのような。何十年もこれから生きていくなかでずっと残るであろうものなのだ。

 そのインパクトは今回取り上げる「シ・ネ・マ」もそう。日本の曲ではないような刺激的なサウンド。アラビアンなメロディー。そして癖のある歌詞。一度聴いたら忘れられない声質。すべてが強烈なのだ。

 タイトルにも注目したい。なぜ、シネマでなくシ・ネ・マなのか。インパクトを重視したのかもしれないが、もしかしたらシネの表記を避けたのかもしれない。もう一つはリズムの語感によるものか。ちょっとうまく書けないが、「はじ、め、から」と掛けたのかと。

 「めぞん一刻」の曲はほとんど外れがない。その要因としてはピカソが多く主題歌を担当しているからである。ほかに安全地帯、村下孝蔵、斉藤由貴というビッグな歌手も揃い、いかに期待されていた作品かがうかがえる。そしてその大物たちの影に隠れてしまった印象なのがピカソなのだ。縁の下の力持ちといっても過言ではないか。

ピカソ 「シ・ネ・マ」 - YouTube

 もっと評価されるべきとしか思えない。生歌もかなりのうまさだ。

Maison ikkoku 2nd ending cinema HQ - YouTube

 いい雰囲気。映像も秀逸である。字幕を見て気づいたのだが、編曲に鳥山雄司が絡んでいたのは知らなかった。ああ、独特なメロディーといえばこの方じゃないか。うかつだった。この時代の曲は本当にもっと評価されるべきである。

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