名曲398 「地球へ…」【ダ・カーポ】[地球へ…]
ーー1980年の曲とは思えない抜きん出たセンスのアニソンーー
【♦地球へ…Coming Home To Terra/ダ・カーポ/OP/FULL♦】
『地球へ』は昔のアニメに詳しい私でも最近になって知った。地球と書いて「テラ」と読む。この中二病感、たまらない。これぞSF、これぞ宇宙。
当時は1980年。宇宙戦艦ヤマトから始まったSFブームは依然として続いており、前年には『銀河鉄道999』が放送されている。原作者は竹宮惠子。松本零士、藤子不二雄、石ノ森章太郎ら男のSF漫画家が多い中で異色の存在といえる。絵のタッチは確かに女性っぽい。そこに惑星をバックにするだけで神秘的な印象を抱いてしまう。
今回はその映画主題歌を紹介。歌うは若かりし頃のダ・カーポ。ドラえもん好きならばあっあの名曲の、と思いつくだろう。しばらくあとになるが取り上げる予定である。
{ただひとつの 夢のために ただ一度の 生命賭けた それは 果てしない 憧れ 輝け みどりの故郷}
{ああ 孤独な 胸を包む ああ まぶしい 愛の記憶 今は もう遠い あなたに 見せたい はるかな故郷}
作詞は竜真知子。昭和を代表する作詞家のひとりだ。故郷をテーマとし、感嘆の表現をまぶして遠くにあるものを表現している。
{Coming home to Terra Coming home to Terra 愛の星 その名は 地球(テラ) Coming home to Terra Coming home to Terra 美しい その名は 地球(テラ) 地球(テラ)}
サビの曲調が当時にしてはテンポが早い。正直、未来の音楽という感じがする。SFを演出させるため、宇宙を移動するスピーディーなものにしたのだろう。
古臭さが苦手な人にも違和感なく聴けると思う名曲である。いやはや、昔の曲だからといって舐めてはいけない。
ちなみに調べてみると、この映画(アニメ)は原作と異なる設定にしたところもあるようで、賛否両論だという。個人的には原作に沿ってもらいたい派だ。原作と違うとそれを見るだけで毎回心の中でツッコミを入れてしまい、違和感が残りっぱなしで話の内容が入ってこない。忠実に再現することで生まれる感動もあると思うのである。
【今日の名歌詞】
Coming home to Terra 美しい その名は 地球(テラ) 地球(テラ)