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ヤニック・ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管弦楽団『ベートーヴェン交響曲全集』|#今日の1枚
室内管弦楽団ならではのコンパクトさでしか発揮できないシンフォニーの良さってあるよな、とよく思う。この前、アンサンブル・オーケストラ金沢の大阪公演でベートーヴェンの『英雄』を聴いたときも思った。小回りの良さとかのありきたりのことだけではなく、ゴージャスではないけど、きめ細やかで冴え渡った鋭さがあるというか。
今回のヤニック・ネゼ=セガンとヨーロッパ室内管弦楽団の全集もそうだ。ベートーヴェンの交響曲第1番の冒頭のハーモニーから、「何か見透かされている感」がある、尖っているわけではなく、ピンと張り詰めた鋭さがあって耳を引いた。
交響曲第5番「運命」は、本当に雑味とか無駄のない演奏で新鮮。後ろ髪引かれないような、「過ぎた時間に未練などない」と言わんばかりの痛快さがあっておもしろい。
また第9は聴いていないので、明日聴いてみよう。