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私の「好き」なミュージカル①ノートルダムの鐘

こんにちは、らーむです。
やっと自分はブログを始めたのか、という自覚ができ始めました(遅)。

本日は、私がミュージカルの中で1番好きだと言っても過言ではない、「ノートルダムの鐘」について語ろうと思います。再演の予定は今のところありませんが、まだ観たことないよ!という方も、想像を膨らませて、いつか来る初見の日を楽しみにしていてください。ネタバレはしないようにできる限りの配慮はしていますが、観たくない方はそっと元のページに戻ってください…(泣)

「ノートルダムの鐘」の魅力その1「音楽」

私が思うこの作品の一番の魅力、それはズバリ「音楽」だと思います。
舞台では、ノートルダム大聖堂の鐘の音が物語の始まりを告げます。そして、ミュージカル、ディズニー音楽の巨匠、アラン・メンケンの美しい旋律に合わせて、物語が進みます。
アラン・メンケンの音楽の素晴らしい部分は、登場人物の性格や心情に合わせて繰り返し現れる有名なメロディーだと思います。例えば、あの「アーアーアー」から始まる有名なメロディー(伝われ!)、様々な場面で形を変えながら出てきます。

ミュージカル「ノートルダムの鐘」には、映画版には出てこない曲が複数あります。その中でも私が好きな「奇跡もとめて」という曲を少し紹介しようと思います。ジプシー(作品の中での呼称なので悪しからず。)の踊り子エスメラルダと、元軍人(大聖堂警備隊長)のフィーバス。普通に生きていたら出会うことの無いふたりが出会い、特別な感情が生まれている。それを遠くから見ている、醜い顔をしているが心は美しく、エスメラルダに淡い恋心を抱いてしまった(そして失恋した)カジモド。このカジモドが歌っているフレーズは、エスメラルダに出会って恋をし、舞い上がっている時にカジモドが歌う「天国の光」という曲の中で出てくるフレーズと一緒なのです(歌詞は違いますが)。同じメロディーを歌うことで、よりカジモドの歌が際立ちます(そしてその後の流れが本当に切ない)。

また、この作品が他のミュージカルと違う部分があります。基本的にミュージカルは「アンサンブル」と呼ばれる、コーラスやダンスを担う人たちが存在しますが、この作品には、アンサンブルに加えて、いわば歌のプロフェッショナル集団である「クワイヤ」が男女8人ずつ、計16人、常に舞台上にいます。彼らはバルコニーのような、舞台の上の方にいるのですが、この演出が実に素晴らしい。1階席の前方に座ればシャワーのように歌声を浴びることができるし、2階席に座ればダイレクトに声が飛んでくるようです。クワイヤのみで歌われる「アントラクト」は、劇中の曲のフレーズをラテン語で歌っているのですが、この曲だけでチケット代の元がとれると思います(私調べ)。


「ノートルダムの鐘」の魅力その2「登場人物」

ノートルダムの鐘は、5人の登場人物を中心に描かれます。彼らが実に魅力的です(私の文章が拙すぎて全然伝わりませんが、舞台を観ていただいて個々のキャラクターの魅力に気づいてもらえれば幸いです)。

  • カジモド

醜い顔立ち、歪んだ背骨であるが、心はとても美しく純粋な青年。ノートルダム大聖堂の鐘楼の中で生きてきたため、基本的にはフロロー以外の人と話したことがなく、お友達は石像とか鳥。外の世界を知りたいと思い、ジプシーのいるパリの街へ繰り出す。

  • フロロー

ノートルダム大聖堂の大助祭(実際にはそんな役職はないらしい)。カジモドの育ての親。善悪をきっちりと分ける性格で、ジプシーの存在を"悪"としているが、エスメラルダに出会い…

  • エスメラルダ

パリに最近来たジプシーの美しい娘。ダンスで男を虜にするが、神に救いを求める清らかな心も持つ。周りに縛られず生きたい、芯のあるたくましい女性。

  • フィーバス

戦場から戻ってきたばかりのイケメン警備隊長。少々女たらしだが、パリでエスメラルダに出会い、特別な感情を抱く。

  • クロパン

パリのジプシーのリーダー。ひょうきんな部分と、物事を俯瞰で捉えるリーダーらしい部分を併せ持つ。

他にもジェアン(フロローの弟)や聖アフロディジアス等、アンサンブルが演じる魅力的なキャラクターがいっぱい登場しますが、初めて観る方はこの5人を覚えておけば大体のストーリーは理解できると思います。


語り尽くせないほど魅力いっぱいの「ノートルダムの鐘」。他のディズニーミュージカルと違って、少し暗く、重ためのテーマかもしれませんが、そこにこそ魅力がある!と思うタイプなので私はこの作品に惹かれるのかもしれません。初めてミュージカル版の「ノートルダムの鐘」を観たディズニーオタクの友人は、"映画との違いにビビったけど、美しかった"と言っていたので、ぜひ一度はご覧になってみてください!!

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