【ミュージカル講座 3】シカゴ
ミュージカルを愛してやまない、ミュージカルオタクのDAISUKEです🙇♂️
さて、今回は大人なブロードウェイミュージカル「シカゴ」を題材にします🎵
それでは行きまっしょう❗️🤩
シカゴ / CHICAGO
作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エブ
脚本:フレッド・エブ、ボブ・フォッシー
演出:ウォルター・ボビー
振付:ボブ・フォッシー(オリジナル)、アン・ラインキング(リバイバル)
米倉涼子さんがブロードウェイで主演のロキシーを演じたこともあり、知っている方も多いのではないでしょうか🚬🥃🍾
実は僕も大学の公演で弁護士のビリー・フリン役を演じたこともあり、思い入れのある作品です🎶
あらすじ
1920年代の禁酒法時代のシカゴ。クラブの売れないダンサー・ロキシーは、愛人を射殺した罪で女性刑務所に収監。そこには自らの夫と妹を無惨に殺したスター・ヴェルマが、金で看守を味方につけ、優雅な監獄暮らしをしていた。ロキシーは金に汚い敏腕弁護士・ビリーに自分の弁護を依頼。ビリーは世間の同情を引くため、勝手なロキシーのストーリーをでっち上げて会見で報道し、記者たちの関心を得る。すっかりスター気分のロキシーに対し、ヴェルマは巻き返しを図る。また、ロキシーも世間の関心が新たな殺人事件に移ろうとしていたところ、妊娠していると装ったりと、話題作りで2人は競う。
そんな中、監獄の無罪を主張していた囚人が死刑になり、ロキシーは命惜しさにビリーに泣きつく。ビリーは巧みな弁舌で見事無罪を勝ち取り大金を手に入れ、ロキシーは自由の身に。しかし、世間の関心はまた新たなスキャンダルに向かい、ロキシーとヴェルマは悪名コンビとして売り出す。
作品概要
作詞・作曲のカンダー&エブのコンビは、ロジャース&ハマースタインに続くミュージカル史に名を残す偉大なミュージカルライターコンビ!
他にも「キャバレー」や「蜘蛛女のキス」などが代表作ですが、本作が1番のヒット作となりました👏
本作の初演は1975年。
鬼才ボブ・フォッシーによる振付は高い評価を受けた一方、彼の演出には当時の観客から賛否両論が巻き起こったそうな…🙄
「初演版の演出は、時々舞台と客席の第四の壁を破り、観客を困惑させた」という記事もあるみたいですよ🤭
トニー賞でも10部門ノミネートされましたが、同年にマイケル・ベネットにより制作された「コーラスライン」に話題をかっさられ、1つも受賞できず…
その後、オリジナルプロダクションは2年強の936公演で一度幕を下ろしてしまいます。
僕は初演版を見たことがないのでハッキリとしたことは言えないのですが、、、
おそらく、「殺し」「裏切り」「欲望」など、人間の負の要素を題材にしているため、WSSのようにあまり受け入れられなかったのかもしれませんね😅
あとは時代の流れもあるでしょうかねぇ🤔
魅力
シカゴと言えば、舞台中央に大掛かりなジャズバンドが組まれ、代表的なフォッシースタイルのダンスに、黒ベースのセクシーな衣装、*ヴォードヴィルのような構成などが象徴的ですが、
実はあの演出って、リバイバル版のなんですね😲‼️
そのリバイバル版では、ショーの要素が高まり、負の要素を風刺や皮肉で明るく痛快なものへと変えたことによって、人々に受け入れやすくなり、批評家達からも賞賛を受けました👏👏
陪審員席を連想させるシンプルな舞台セットやダンサー達のマンパワー、ジャズ・エイジ真っ只中の20年代のジャズミュージックは、必聴・必見ですね👍🎶
(※ヴォードヴィルとは、歌、ダンス、手品、アクロバット、演奏、動物芸や漫談などを雑多に組み合わせたショーのこと)
記録・受賞歴
現在もロングラン中のリバイバル版は1996年から続いており、公演数は脅威の9600回以上‼️‼️
その記録はブロードウェイのロングラン・ランキング第2位に位置し、トニー賞でも8部問でノミネート、リバイバル作品賞を含めた5部門で受賞をしています✨
また、この成功を受け、2002年には映画化され、リチャード・ギアが弁護士のビリー役を演じたことで話題となりました!
この映画版が大ヒットし、ミュージカル映画が久しぶりのアカデミー賞、作品賞を受賞😆✨
それまで落ち込んでいたミュージカル映画界の流れを変え、その後の「オペラ座」「レント」「ドリームガールズ」など、ミュージカルの映画化に大きく貢献することになったのだそうです‼️
では、今回はこの辺で〜👋
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