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新・オーディオ入門210 オーディオの単位 rpm(アールピーエム)

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 rpm(アールピーエム)は revolutions per minute の略で、1分間の回転数を現します。

 日常生活では自動車のエンジンの回転計(タコメーター)に書かれています。 これは変速機に接続される前のエンジン自体の回転数を示すもので、1分間に3000回転であれば3000rpmと表現します。 DIYで使用する電動工具にも表記されています。ハンドドリルでは2400rpm程です。

  オーディオの世界ではアナログレコードの回転数に用いられます。 直径30cmのレコード盤であるLP盤の回転数は33 1/3rpm、シングルのEP盤(ドーナツ盤)の回転数は45rpmが一般的です。 稀に、LP盤を45rpmとし高音質としたものや、長時間録音を行うために33 1/3rpmとしたEP盤もあります。 アナログレコードは回転数が高い方が高音質で収録することができますが、高回転にすると収録時間は短くなってしまいます。 1950年代まではSP盤というレコードもあり、その回転数は78rpmでした。 とはいうものの100年以上前の初期のSP盤はゼンマイを動力としていた時代のものですので回転数はそれほど正確なものはなく78~83rpmでした。 電蓄(モーターを使用した電気蓄音機)が使用されるようになると、アメリカの電源周波数である60Hzのシンクロナスモータを使用して3600rpmを発生させ 1/46に落とすことで78rpmを得られることができるため、78rpmに統一されていきました。

 アナログレコードで再生される音の音程は回転数に依存しますので回転数が正確で一定の速度であることが必要です。 ところがCDの回転数が問題になることはありません。 CDの回転数は200~530rpmを変化し、読み出す音楽データーの時間軸は回転数に依存しておりませんので回転数が問題になることはありません。

 また、カセットテープも回転機ではありますが、カセットテープはテープスピードが4.76cm/秒と決められており モーターの回転数は一定ではありません。

新・オーディオ入門は『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』という方に向けて。オーディオの基礎についてエンジニアの視点からオーディオについて解説してきました。通常のブログとは別に毎日更新し、今回で新・オーディオ入門の記事数が200となりました。今後は不定期でこれまでに書いた記事の手直し等を行っていきたいと思います。これまでの記事はムジカ公式ウェブサイトでご覧いただくことができます。通常のブログの記事はこれまで同様、毎日更新していきます。