【シンエヴァ】シンジの誕生日から設計図を紐解いてみたら。
シンエヴァを観て、シンジの誕生日と性格や行動、その後の結末に関連性はあるんだろうか?とふと疑問に思ったので、調べて数字を読んでみました。
※ネタバレ含みますので読まれる際はご注意を!
誕生日の月日に関しては、キャラ担当声優さんのものと同じというパターンが多いようで。それでも生年は違いますし、名前もあるので、組み合わせてみた場合にはどういう結果になるのかな?という興味です。
帝王切開ってその日に生まれた子供の中から王を選ぶという風習にちなんで「帝王切開」というんですけど、古来、どの日に生まれるか。生年月日はそれだけ重要とされてきたってことです。
だから、どの程度考えて決められた誕生日かわかりませんが、読み解いてみることで、各キャラクターがどうしてあのような行動をとり、あのようなエンドを迎えたのか、考察できるのではないかと考えました。
使用する手法は、ナンバーコンシャス。これは生年月日と名前の数字からその人の魂の設計図を読み解くものなのですが、キャラクターの設計図を見るのは初めてですね。キャラクターに魂はないかも知れませんが、エンティティとして存在している以上、それなりの情報は得られるんじゃないかと思ってます。(ナンバーコンシャスについては下記参照)
それでは、見てみましょう。
碇シンジ 2001年6月6日生まれ
人間である時の性質
前半の数字に6がとても多い。6が多いということは、過去にも何度も犠牲になることを選んできた魂なのではないかと思われる。根本的に優しい性格で、人に流されやすい。自分の意見よりも周りの雰囲気や情に流されやすい。「みんなが望むなら」と率先して犠牲になることを選ぶ。それが優しさで自分なりの愛情の示し方だと思っている節がある。人に興味がないように振舞っていたとしても、実際には愛されたくてたまらないし、自分も人を愛することに喜びを感じる性分だ。
だから、家族とか恋人とか自分にとっての大切なものだと思っている存在にはどうしても情をかけてしまうし、相手にもそのように自分を愛して欲しいと渇望している。ゲンドウとシンジの関係はまさにそれで、突き放され冷たくされても、褒めてもらえればそれをとても大事にするし、できれば愛したいし愛して欲しいと思っている。そうやって人との関係性の中で自分の意義を見出そうとするところが、一番大きな特徴かも知れない。
感情的になりやすいので、その分冷静な判断は苦手。基本的な性格は、優しく、穏やかで、争いは好まない。人を愛する時に一番力を発揮するので、自分にとっての大事な人(「破」における綾波など)を守るためであれば手段を厭わない。感情的になる分、人に騙されたり利用されたり「お前しかいないんだ」と相手に懇願されたら簡単に自分を相手に明け渡してしまう危うさもある。自分が愛する対象がなくなると脆くなりやすい。
魂が繰り返しやすいループ
繰り返しやすいBADループは「7」なんだけど、これは孤独になることを意味する。周囲から孤立して独りよがりになると、極端な行動に出やすい。視界が狭くなり、自分も含めて誰も信用しなくなる。
そして「9」の世界で「1」を味わう。ここでの9は補完計画をあらわすんじゃないだろうか。周囲声を無視して独りよがりに暴走した結果、補完計画を遂行する者としてトリガーとなる。そういうBADループを繰り返しやすい。
どういう時にループするのかというと、そもそも自分の個人的な課題である感情的になり、犠牲になるという過去世からの癖を持ち越した場合。優柔不断になり、鬱っぽくなり、家系的なカルマを解消出来ない。見るべきもの、ここでは父とのわだかまりや、ミサトという親代わりとの関係。あるいは、過去世や旧作の世界でも解消出来なかった綾波やアスカとの関係性。母ユイとの関係性。そういうものから逃げて、見ないフリをしたままで行動を起こしても裏目に出て、ループする。旧エヴァと新劇は別物ではなくループしている世界を描いているという説があるけど、要はそういうことなんだろう。カルマを解消しないままで行動を起こすこと自体が、(ニア)サードインパクト、フォースを起こしてしまい、旧作や旧劇の世界を繰り返していくループ設計。
ループをやめ、魂が進化していくルート
じゃあ今回のTRUE ENDはどのように導き出されたのか。まずは、「6」の課題である、自分の情動や感情を律することを覚えた。これはシンエヴァ前半で、第三村のところで乗り越えている。カヲルを殺してしまった悲しみにふさぎ込んで誰とも交流しようとしないシンジを、罵倒しながらも世話を焼くアスカと、したいようにさせておくケンスケ。適切な距離感で見守る半分大人のアスカと、大人のケンスケ。そして、無垢な好意で近づいていくそっくりさん。
その相手の優しさを受け取ることを覚えた。視界を上げれば、このような自分でも手を差し伸べてくれる人はいるのだ。それに気がつけたことで、まずは自分の孤独な独りよがりの世界(自分を責め続ける世界)から抜け出てきた。
感情の大波を過ぎ、少しづつ周囲との交流を通して、自分のしてきたことの意味を考え、受け止められるようになる。成長しすっかり大人になった同級生の暮らしや、ニアサードインパクト後の外の世界を見ることで、自分の行動の結果を少しづつ冷静に受け止めていく。
この精神的な安定が「4」ということなんじゃないだろうか。自分を安定させる、自分を律することで、自分なりの責任の示し方を考え、もう一度エヴァに乗り、父と対峙する選択をする。
そして、シンエヴァ後半で「9」精神世界(裏宇宙)に到達。以前よりも精神的に成熟した状態で父と対話する。そして、親代わりだったミサトの死を受けとめることで、精神的に父を超える。そして、「9」という数字には完了させるとか、ひとつのサイクルの終了をあわらすんだけど、ここでは「エヴァありきの世界」というループ世界を終わらせていく。父の弱さを受け入れ解放し、アスカとの初恋に感謝と別れを告げ、カヲルとレイにも他の可能性を示していく。救世主のように。そうやってそれぞれの子供たちをエヴァという呪縛から解き放っていく。
そうやって、シンジは「エヴァのない世界」というTRUE ENDにたどり着く。
傍らにはマリが居て、普通の青年として、新しい世界での人生をスタートさせる。そこから先は、計画のない世界。本人の選択により創造される世界なので、設計にはその先のことは示されていない。
……ということなんじゃないかなと。
まとめ
シンジの数字から物語を見たとき、シンジの設計図通りにストーリーが展開していたり、数字から読み取れる性質通りの行動を起こしているのだなという発見がありました。おもしろい。
結構、性格とかループする行動とかは数字のままの行動をしていることが多いですね。そして、成熟し進化する人間として、過ちも未熟さも含めて自分自身を受け入れて、自分の足で立って生きることを選ぶことで、ループを脱していく。それって物語だけの話じゃなくて、実際の世界でもそう。自分でループを脱することが出来る。どうしようもない、変えられないような状況に見えたとしても関係がない。自分がそれを選択することで、変えられる。
シンジは「エヴァのない世界」を選択した。だからその世界に辿り着くことが出来た。そこではもう、エヴァがあった頃に関わっていた人達とは、接さないとしても。それぞれが幸福であればいいという、そういう世界。
シンジのつくった優しい世界の片隅で、彼らは彼らの幸せを味わっていくのです。それは、私たちの世界と陸続きなのでしょう。そのように感じました。
作中にはよく「生命の木」が出てきますけど、カバラとか数字の意味合いも加味してキャラ設定してるんでしょうかね。面白かったので他のキャラも設計図見てみようかと思います。
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