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ブライアン・アダムス / Cuts Like A Knife - 40th Anniversary live at The Royal Albert Hall 2023

ブライアン・アダムス / Cuts Like A Knife - 40th Anniversary live at The Royal Albert Hall 2023

◆概要
ブライアン・アダムスが1983年1月18日にリリースした「Cuts Like a Knife」
発売40周年を記念したライヴ・アルバム。
2022年5月11日に英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、アルバム全曲を演奏した無観客ライブ・アルバム。2023年2月3日リリース。

◆当時のまま再現演奏のセッティングか
ブライアン・アダムスの使用ギターはギブソンのES-295というホロウ・ボディのギターで、当時使用していたフェンダーのストラト・キャスターと異なる。
ギブソンと異なるメーカーだが、このギター空洞のギターはピック・アップ(弦の振動を電気に変える)がP90というのを搭載している。
そのギターの音はストラトにほぼ近かった。シングル・コイルのサウンドを出そうと本人も意識して弾いているのが分かる。
ほぼアンプ直(フェンダー系アンプか)もしくは有っても曲によってオーバー・ドライブ系のエフェクター1個くらい通してるくらいでストレートなセッティングだ。

しかし、実際音だけ聴いただけではキース・スコットのストラトの音と左右のチャンネルで分かれて聴いているけど区別がつかなった。正直分からなかった。

そして何より40年もの間の肉体と精神のプロフェッショナルな日々の「自己管理」無しでは当然「あの頃を再現」は無し得なかった。

◆メンバー
ブライアン・アダムス G & Vo

キース・スコット G

パット・ステュアード drums

ソル・ウォーカー bass

ゲイリー・ブレイト keyboard

◆曲目
The Only One
Take Me Back
This Time
I'm Ready
What's It Gonna Be
Don't Leave Me Lonely
Let Him Know
The Best Was Yet To Come
Cuts Like A Knife
Straight From The Heart

◆曲目抜粋感想
This Time
リード・ギターのキース・スコットが弾く、イントロのメロディは、ストラト・キャスターのギターにオーバー・ドライブのマイルドな歪みのエフェクターにしてある程度抑えて、他は自分の指でサスティン(音の伸び)を補っている。今回の会場の音響でそれがよく伝わる。

歌の部分のドラムのリムショットのしっとりした微細な残響音が耳に残る。

イントロのメジャー音階の覚えやすいメロディは簡潔で完璧。

I'm Ready
ここで再現される「ロックの衝動」が当時と遜色が無い。新鮮なパッションをキープした演奏がここで聴ける。

The Best Was Yet To Come
ピアノの会場の贅沢な反響音、途中から加わるドラムのスネアの残響音が聴ける。バラード曲でより良く味わえるロイヤル・アルバート・ホールの贅沢空間。

Cuts Like A Knife
アルバムのタイトル曲。ブライアン・アダムスの日頃の節制と自己管理の賜物。当時と比較しても決してがっかりすることが無い再現度100パーセント。

◆総評
リリースした1983年当時のラウドなドラムが象徴的な装飾的サウンドから今回「演奏の基礎体力(経験値)」の向上が反映され、生演奏することで異なった原石の魅力出して作品の再定義が出来た。

ロイヤル・アルバート・ホールの高い天井の大ホールでの残響音、しっとりした感触など高度な音響環境が微細に伝わる仕上がりになった。
さらに無観客なのでステージ上の微細に吸収やされた息づかい非常に伝わる。

分かりやすい名曲が沢山有って一気に聴けるライブ盤。

あのポーズも再現、死ぬまで青春ど真ん中のロックだ。

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追記:ロイヤル・アルバート・ホールの賃料や機材運搬、人件費等収支は一体どうなってるのだろうか?

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