走ることについて語るときに私が語ること
今日の今日まで知らなかったけど、村上春樹は相当に走ることが好きらしい。マラソン、トライアスロンなど…
個人的には村上春樹はどちらかというと静謐な雰囲気というか、弓道とかを嗜んでいるイメージをしていたので走ることを愛しているのは意外に感じた。
まだ読んでないので、今年中に読みたいなと思った本のひとつ。
11月にハーフマラソンを実際に走って感じたことを書きたいと思う。
マラソンにエントリーしたきっかけは、登山仲間に誘ってもらい、『人生でいつかフルマラソン走りたいな』と思っていたこともあり、非常に安易な気持ちだった。
8月ごろから練習をゆるゆると始め、1.2キロジョグ程度のスピードで走ることから始めたが、あまりの暑さに心肺機能よりもまず身体の諸機能が悲鳴をあげて心がめげた。
ただこの頃は河川敷の近くに住んでたので花火大会の日にウェアを着て汗だくで花火見物の横を走り抜けたりする遊びなどをして、それはそれで楽しかった。
10月ごろには元女子マラソンで世界大会に出ていたような選手がフォームを見てくれる教室にもいってみた。(もともとピラティスもその先生に教わっていて人間としてカラッとしてるけどユーモアと可愛さがあって好きな人)
マラソンの練習の時に先生に言われてものすごく印象に残っていることがある。
『マラソンを走るコツは、一定のペースでゆっくり走り続けることがいちばん大事。
なんなら距離も決めず、3時間走とかで自分が気持ちよく走り続けられるペースを見つける練習もいい。
タイムを意識して無理して途中でバテて歩いてしまうより、ゆったりで信号待ちとかは止まるけど基本的に走り続けることが重要』
『なんならゆっくり走る方がフォームを保つのが難しいから、姿勢や目線、接地をキープしたりする練習になる
速く走るときのほうが意外とフォームを固めて走るのは簡単』
わたしにはこの言葉たちがすごくすごく刺さった。
なぜなら自分が展開的な短距離型タイプの練習の仕方をしていたし、思考・生き方やものごとへの考え方が短距離型(疲れやすくガス欠で休みたくなる)だなと思ったから。
先生はそんなつもりで言ってないんだろうけど、自分の過去と現状が何故かそのとき頭の中でリンクして人生にも同じことが言えるなとほんとに思った。
頑張ることは大事だけど、常に100%、120%で途中で潰れるよりも80%で長く幸せな時間を過ごせる生き方にも憧れる。
やりたい!自分の力を伸ばしたい!と思った時期に始めたイベント運営や映像制作会社でのPRなど、たまに忙しかったり頭がいっぱいになりすぎてしんどくなってしまうときも多々ある。
決していまの自分にマイナスにはなってないと思うけど、なんでもやりたいと欲張りに詰め込んで、結果各所で思うようにパフォーマンスが出せない時もある。
そんな人生を歩んでいたので、マラソンのようなじっくりとした生き方に憧れがある。
きっとそういう人は、気分の浮き沈みや波も少ないだろうし、できない自分に直面して自己嫌悪になることもないのでは?
会社関係とかの友達からは、『色んなイベント運営とかやったり、手を出したりよくそんな余裕あるね!』と言われるけど、自分の余裕とかそもそものキャパシティを認知していないから、やりたいと思ったことはなんでも取り入れたいとおもって行動する。
結果、時間や気持ちの余裕がなくなり自分で自分を追い込んで悶えることになる(笑)
自分の生き様を振り返るきっかけになったので、マラソンには感謝しているし、これからも急がず義務ではなく、走り続けたい。