愛憎しい / Tempalay を聴いた私
愛憎しい。造語だけれども、私の心には深く染み込んだ。
Tempalayの曲は高校時代にたくさん聴いたけれども、ここまで俗世感というか、大胆に心に語りかけてくる曲はあまりなかったように感じる。
そんな「愛憎しい / Tempalay」を聴いた私の心を、言葉にしていきたい。
なお、解釈は私の都合の良いようにばかりしますのでご了承ください。
やっぱりTempalay、意味わかんないような気がするけれども、どこか親しみを感じる歌詞。
「もっと遠く深く新しい 痺れるものに触れてほしい」
願う気持ちと、諦めの気持ち。
私にはもう、あなたを痺れさせられないけど、私に満足してほしくない。むしろ、あたらしい世界を手に入れて欲しい。
難しい気持ちだよね。私の、ここ数週間の気持ちと一緒。
「あのときせいいっぱい 生きていたもの同士 永遠に」
精一杯生きていたからこそ、私とあなたは結ばれていたのかもしれない。心の余裕が、私たちを引き離してしまったのかもしれない。前の見えなさが、私たちをつなげていた。
でも、いざ前が見えてしまったら、そこにお互いの姿はない。だからお別れするのです。
それでも、私たちの過ごしてきた時間は、消え去ったりしない。むしろ永遠。思い出は、永遠の時の間。お互いが、そんなふうに思えるお別れなら、何もわるくないよね。
音楽としては、やっぱり刺激的だけれど、まとまってると思う。アルバムの2曲目として、遖への道のりとして美しいんじゃないかな。
ライブの最初なんかがこれだったら、ずっと興奮していられると思う。そんな心の躍動、世界の開花を促すような曲。
短いのもいいよね。少し物足りないくらいがいい。十分なほどのメッセージが、この短さでも伝わってくるから。
愛憎しい。口にしていきたい言葉。
図らずも、私の人生を表す言葉になってしまった。
でも、あなたを忘れないでいるためには、そのくらいがいいのかもしれない。