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北海道新幹線殺人事件の推薦図書

読書推薦ということで自分が大好きな作品を推薦します。
西村京太郎先生の十津川警部シリーズをご存じでしょうか?
十津川警部が相棒の亀山警部補、その他十津川班のメンバーらと共に様々な事件解決をするという話です。主に十津川警部で有名なのはトラベルミステリーと呼ばれる電車や新幹線を使ったストーリーで時刻表トリックなどが多いです。

図書館で12月に十津川警部シリーズで自分の出身地である長崎駅(ナガサキレディ)殺人事件を借りてから十津川警部にハマりました。
十津川警部シリーズはなんと今まで500作以上出版されており、全部読んでいる方はこの世にいるのでしょうか?(笑)いたら編集部くらいかなと思うほど作品数が膨大なのです。
2020年5月現在40作品以上は読みました。全部読破はするつまらないです。個人的にはトラベルミステリーよりも凶悪事件、誘拐、とびっきりの変人が出てくる話の方が好きです。

十津川警部シリーズを読んでいると、どの作品も「これからどうなっちゃうんだろう感」があります。その中でも読んでいて最高だと思った作品をオススメします。


『北海道新幹線殺人事件』です。
北海道新幹線の事なんて全く知らないし、土地を知らないと楽しめないのでは?という感は全くありません。十津川警部シリーズ全編ですが、どれも読みやすく初心者の方にもオススメできます。登場人物も少なく、誰がどのセリフを言っているのかわからなくなるという事もないです。

お待たせしてすいません。いよいよ本編紹介となります。

ベストセラーになったことがない売れない作家の三浦康平42歳の携帯電話に面識のない明日(めいじつ)書房の高橋社長から連絡があります。三浦は明日書房を知っていたがベストセラーになった本は1冊もないという印象でした。
高橋社長から三浦先生に「うちの出版社で書き下ろしをしてそれをベストセラーにしませんか?」と話を持ちかけられます。
とはいっても三浦は10年も作家をやっていてベストセラーもなく、自信がないです。
高橋は三浦の才能は認めており、それを時代のせいだと言い張ります。会議を行ったところ、三浦に本を書いてもらい、初版1万分を売り出そうと決めてきたとのこと。
後日、直接会うことになりました。待ち合わせ場所に60代後半の高橋が現れます。
高橋の計画は北海道新幹線が開業する日の前日に合わせて『北海道新幹線殺人事件』という本を出版して、それを乗客に買わせて車内で楽しんでもらうというものです。切符を買えない見物客にも買わせるとのこと。ホームでも売り出しますが無許可でゲリラ的に売り出すためアルバイトも100人用意するとのこと。
まだ走っていない新幹線の話なんて書けるわけないし、執筆期日も少ないと断る三浦でしたが、新幹線の車内の中は今走っている他の新幹線とほとんど同じなので書けるし、大きく違うのは外側だけでしょうと説得されました。高橋は三浦の才能を信じているためストーリーには奇抜で突飛な話を用意してほしいと依頼します。三浦は作品を作るイメージができたため書くことを了承しました。

後日、書いたものを高橋に見てもらうとつまらないとのこと。それからというもの紆余曲折、
試行錯誤をしていよいよ、北海道新幹線殺人事件という本が完成して売り出される事になります。購入した内容を乗客が読み始めると驚愕の展開が・・・
後は『北海道新幹線殺人事件』の購入や借りてお楽しみください!(笑)

どうです、読みたくなったでしょう!
高橋社長ってなんか怪しいにおいがプンプンしますよね。この作品の核のネタバレに配慮して、あらすじのような書き方をしました。

裏話として、この北海道新幹線殺人事件という作品は西村京太郎先生が実際に出版社から同じような提案(無茶振り)された話を膨らませて完成させたとのことです。

とびっきりの変人が出てくるのと、これからどうなっちゃうの感がいい具合に混ざり合うと自分の中では最高であり恍惚なんです!(笑)

変人と奇抜なストーリーでも非現実的な度合いが強すぎるSFを読むのは嫌いです。
読む前からSFモノですよという事がわかっていれば受け入れますし、そんなのは映像で見ますという感じですかね。

騙されたつもりで一度読んでみてほしいです。
電子書籍でサンプルもありますので検索してみてはいかがでしょうか?


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Eiju@神奈川
読者の方を楽しませるよう頑張って記事を書いていきますのでよろしくお願いします(^○^)

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