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デンマークのーと - 椅子

椅子を空間に投じることは流れていく時間に点を打つこと。
デンマークで見かけた椅子の姿は、座る人それぞれに寄り添うものであり、空間に支配されない様子が印象的でした。向きも種類もバラバラに置いて、各々にオーナーシップを与えている感じ。
(同一種類を同一方向にビシッと置いている場面ももちろん多々)

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これって、Flexicurityと呼ばれる労働市場のあり方や、フォルケホイスコーレに代表される、成人してからも自分のペースで学べる場を社会として設けている様子 にも共通項を見出せる気がしました。

周りと調和を取りつつも自分のペースで動くことを可能にする土台や環境がいろんなスケールやレイヤーであるのかな、と。

各々が自然体でマイペースでありながら、協調し、彩り豊かな創造が人間らしく生まれる社会、そんな世界で暮らせたらいいなと私は思っていて。

この世界観は何も特別なものではなくて、暮らしているシェアハウスや実家の近所の公園、足繁く通ってる喫茶店、アートプロジェクトのコミュニティ、方々に足を運んだ先で出会ったお気に入りの場所たち…いろんな場面で出会うことができている。

デンマークは国としてその世界を用意してる、そんな印象。

ただ、空間や制度で土台(ハード面)をつくることは大きな作用を生むのは事実だけど、ソフト面が何よりも大事。これはオーフス市の公立図書館のDOKK1(とても素敵なハードを持つ世界的にも高い評価をされている図書館)を案内してくれたヤニックさんも言ってたこと。

この辺の考察はまた追って。

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