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British Bake Offで学ぶ英語表現Season 1⑦ nana, feel shuttered

ブリティッシュベイクオフは、イギリスBBCの番組で、
毎週テーマに従って参加者たちがパンやお菓子を作り、
お菓子作りのプロ、メアリー・ベリーMary Berryさんと、
パン作りのプロ、ポール・ハリウッドPaul Hollywoodさんが審査し、
勝ち進んでいくベイキングコンテスト番組です。
このnoteでは、番組の中で作られた課題などを紹介しながら
参加者や審査員の言葉の中から英語表現をピックアップし、
ご紹介していきます。
(注: 写真はできるかぎりBBCの公式レシピから載せています)
(注2: 著者はベイキングは全然できません、
番組で言っていたことをそのまま載せています)

https://www.bbc.co.uk/food/programmes/b013pqnm/recipes

今週のテーマ:Wedding cake


課題①: Traditional Three-tiered Wedding Cake

シーズン1はEddの勝利で終わったのですが、
番外編として、ファイナリストの3名、
Ruth, Miranda, Eddが
ウェディングケーキを作る対決がありました。

いつものようにポールさんとメアリーさんが審査をしますが、
勝ち抜きのガチなものではないため、
2人のコメントもわりとやわらかめでした。

一つ目の課題は3段のウェディングケーキ!
いわゆるウェディングケーキってかんじのケーキ対決です。
まるで建築物のようなウェディングケーキを初めて作ったのは
18世紀のロンドンのパン職人だったそうです。
彼は師匠の娘に求婚するときに、
なにか印象的なケーキを作ろうと思い、
外を散歩していたら、こちらの聖ブライズ教会が目に入ったそうです。

Saint Bride's church

この尖塔の形をケーキで再現したのが始まりといわれているそうです。
かっこいい建物ですね!
これをケーキで再現しようなんてすごいチャレンジですよね。

伝統的なウェディングケーキは、
中はがっちりとしたフルーツケーキになっているそうです。
これは昔はアイシングで飾りをつけるには1週間くらいかかっていたので、
中のケーキは日持ちがするようにフルーツケーキになっていたそうです。
この課題に対してRuth, Edd, Mirandaの3人は
それぞれ装飾に工夫を凝らしました。

その中でも時にポールさんからの評価が高かったのが
こちら、Ruthのケーキです。

Traditional wedding cake

バラをシュガーペイストで手作りし、
少しだけふちにピンク色のパウダーをつけたエレガントな飾りが
とても美しいですね。

英語表現①: nana

これはイギリス英語で「おばあちゃん」を意味します。
これってよく聞く有名な言葉なのだと思いますが、
私は実際に言っている人を初めて見たので、
本当にそう言うんだなと思いました。
Eddが「自分の祖母のウェディングケーキを参考にした」
というようなことを言っていた時に
"My nana"と言っていました。

英語表現②: Traditional cakes don't sit so well with me.

これはRuthのコメントです。
「伝統的なケーキは私にはしっくりこない、あわない」
といった意味になります。
sitって座る、なのにしっくりくる、なんて意味にもなるんですね。
落ち着くというイメージでしょうか。

英語表現③: level

これは動詞で用いて「水平にする」という意味になります。
ケーキの表面を水平にする、とか
アイシングを水平に伸ばす、というときに使われます。
私たちがlevelと聞くと頭に浮かぶのは
「レベルが高い」とか「同じレベルだ」というように、
「水準」というかんじがしますね。
もちろん英語でも「レベルが高い」ことを
"high-level"といえますが、
私がベイクオフを見ている限りでは、
"high standard"の方が圧倒的によく聞かれます。

課題②: Contemporary Wedding Cake

二つ目の課題は
「現代的なウェディングケーキ」です。

今度はベイカーたちが自由な素材を使って
現代的なウェディングケーキを作ります。
ケーキの種類も自由、デコレーションも自由、
ベイカーのセンスが生かせる課題です。

Ruthはレモンカードが自分らしくて得意だから、
レモンメレンゲパイ尽くしのタワーを作りました。
下記の写真はRuthの作った作品ではありません。
イタリアンメレンゲは焦げ目をつけずに白く仕上げて
かわいらしいパイがいっぱいのおしゃれなケーキになりました。

Lemon meringue pie

Eddはマカロンがいっぱいのタワーを作りました。
ゴールドとラズベリー色がおしゃれでかっこいいですね。

Macaron wedding tower

そしてMirandaはホワイトチョコのガナッシュでコーティングした
チョコレートケーキを作りました。
上部の花はシュガーペイストで作ったバラ、
下段の花は本当のバラを使っています。

White chocolate wedding cake

英語表現⑤: I feel shuttered.

これは課題を作り終えた時のRuthのコメントです。
「めちゃくちゃ疲れた」
「くたくたに疲れ果てた」
といった意味になります。
普通の意味では「粉々になる」というくらい強い言葉なので、
これは相当疲れているときに使えそうです。

英語表現⑥: That fits the bill.

こちらはRuthの2つ目の課題を評価しているときの
ポールさんのコメントです。

現代的なウェディングケーキ、
というお題に対し、
レモンカード、メレンゲ、タルト生地、
その中に入れたスポンジ生地、
と4つもの要素を上手に組み合わせて
美しくデコレーションしたRuthの技量を褒めて、
「これはお題に対し、
十分応えている、必要条件を満たしている」
といった意味合いで使っています。
billにはいろんな意味がありますが、
このbillは「劇場のポスターのビラ」という意味らしいです。
チラシのイメージ通りの演技をした俳優、
みたいな意味合いで、
「期待通り」のような意味となったようです。

さて、番外編まで見てようやくシーズン1が終わりました。
次からはシーズン2に入ります!
また新しいベイカーたちの作る作品を楽しみながら、
新しい英語表現を探したいと思います!


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