ブルーアーカイブ『エデン条約編』3章が突然面白かったので感想文(ネタバレなし)

ブルーアーカイブのメインストーリーVol.1『対策委員会編』を読んで、Vol.2『機械じかけの花のパヴァーヌ編』を読んで、Vol.3『エデン条約編』の2章まで読んで、全部まじで退屈だったんだけど… エデン条約編の3章がいきなり唐突におもしろくて椅子ごとひっくり返っちゃったのでひっくり返ったまま読書感想文を書くことにした。 (まだ4章は読んでないので、また明日から読み進めることにする。)
(先に言っておくと、面白かったのでぜひやろう!おすすめ!とはちょっと言い難い。なんでかというとそこにたどり着くまでにしこたま時間がかかるので…1ヶ月とか2ヶ月とか…)
(後日追記:ストーリー読むのにあった条件が撤廃されたので、すぐに読めるようになった!100%楽しむためには全部読んだほうがいいけど、先にエデン条約編を読んでも90%は楽しめるのでヨシ)

おもしろポイント

ざっくり何が面白かったかって、それまで軽いノリでわちゃわちゃやってた日常系ストーリーが全部、こじれた過去の怨嗟と陰謀の上に成立していたことが明らかになるのが最高だった。
原神でダインスレイヴの話を最初に読んだときのような、そういう面白い世界観や過去のストーリーがあるならもっと早く言っておいてよね!みたいな。
そこから読み進めるごとにちょっとずつシリアスさが伝わってくるとともに、ここまで使われていなかった、ゲームシステムをひねって使った演出とかが入ってきてクライマックスがめちゃくちゃ盛り上がる。
このクライマックスシーンを成立させるためにこれまでのVol.1, Vol2は色々カードを伏せてたんだな、って感じ。

以下、蛇足

あらすじ

ブルーアーカイブではプレイヤーは、学園都市キヴォトスという基本的には女子高生しか存在しない世界で、唯一の”先生”としてすごすことになる。
キヴォトスにはいくつもの学校・学園があり、その”生徒”たちはなんらかの”部活”に属することで政治や行政から都市機能の運営にいたるまで自治を行っている。
キヴォトスの"生徒”たちはみな頭の上に天使の輪っかを浮かべており、それが破壊されない限りはほぼ不死身らしい。目の前の至近距離からライフル銃で何発も撃たれてもちょっとした怪我で済むというメチャクチャさのようだ。
そういうわけでキヴォトスでは何故かすべての”生徒”は銃火器を日常的に持ち歩いていて、ちょっとした揉め事のたびにすぐに銃撃戦が起こっている。とにかくあらゆる問題をすぐにドンパチで解決しようとする。
プレイヤーはそんなキヴォトスで数少ない”大人”として、生身の状態でそういう揉め事に突っ込んでは毎日のように女子高生たちの好感度を上げる仕事をしている。

つまんなポイント

Vol.1からVol.3の2章まで、そういう世界観の中でなんか、日常系アニメ(というか多分00年代~10年代ごろのエロゲ)のようなダラダラとした話がひたすら続いている。
なんか「廃校の危機」とか「廃部の危機」みたいなストーリーなんだけど、まあ話やノリがだるいのは好みの問題なのでよしとしよう。
何が退屈かって、この世界設定がトンチキすぎる上にまじで何も説明してくれないのがつらい。
普通にストーリー読んでるだけで大量の疑問が出てくるんだけど、ほとんど一切説明してくれない。
アドベンチャー・タイムの1話くらい説明がない。
かわいい女子高生がわちゃわちゃしてるんだからそれ以上は必要ないでしょ!いいから黙ってキャラクターにチヤホヤされていればいいんだよ!みたいな制作陣の情念を感じるというか…

上のあらすじで、””で囲った単語はブルーアーカイブ世界で特別な意味を持っている(と予想される)専門用語なんだけど、正確な定義はほのめかされるばかりで一切説明されずにバンバン使われまくる。
なんか高校・大学の漫研で大量に作られていそうな、「作者の頭の中ではキッチリ成立してるんだろうが説明されないと読者はわかんねーーーよ!!!」みたいな…
専門用語や世界観が日常用語と意味がかぶっているぶん、サムライ8みたいな混乱はないが…

とはいえ

なんかちょっとSF?ファンタジー?みのある世界観がもうずっとひたすら仄めかされてて、それ自体はまあまあ面白そうなんだよな。
スマホゲームである以上、その辺が明かされるのは延々と引っ張られそうでちょっと嫌だが…

全体的に、いろんな演出は面白いところもあるし、とりあえずストーリーに飽きないうちはもうちょっと遊んでみようかなという気になっている。
僕はリリース当初にリセマラしてずっとほったらかしてたんだけど、最初やったときも、ゲーム内にLINEみたいなトークアプリのUIが用意してあって、ガチャで引いたキャラからそこにメッセージがきて個別のストーリーがはじまる、って仕掛けはいい演出だなと思ったりしてた。
つい最近のゲーム内イベントで体育大会をやってたんだけど、その告知とかも、その体育大会が実際にあったとしたらのWEBサイトが用意されていたりして、ユーザーにゲーム内の”先生”への没入感・一体感をあげさせることを意識しているようにも見える。

でもまあ、同じ時間かけるならもうちょっとコスパいい娯楽はいくらでもありそうなので、そっちをやった方がいいかな。
ツイッターで流れてきたキャラが気に入って、スマホでの新しい暇つぶしが欲しいなってなったら、ストーリーは後々盛り上がるのでそれを加味してもいいかもね、くらい。

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