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作業・台湾・2025年の抱負
あけましておめでとうございます。松の内が過ぎたからといってそれが何だというのでしょうか。気がつけば1月も半分終わってしまいそうです。更新が滞ってしまって、とても申し訳なく思っております。
2025年も弊定期購読マガジンを購読いただきありがとうございます。主にお読みいただけるのは、ものを作るのが好きだった人間がうっかり人気商売に従事してしまったことで生じる倦怠感とその対処についてです。今年も張り切ってやってまいります。引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
弊マガジンを始めたのが2020年の7月だから既に4年が経過したと年末の日記にも書いた。良きにつけ悪しきにつけ、一度何かを始めると長続きしてしまうところが自分にはある。とはいえ、ランニングや筋トレ、ダイエット、英語の勉強、読書のような自己完結している習慣は別だ。これらが続かないことは言うまでもない。他方、人間関係が伴う取り組みは長続きしがちだ。その理由は明白である。他人とのコミュニケーション、そして環境の変化を避けて現状維持を選んでしまうからだ。
トリプルファイヤーにしても、もう15年近く在籍している。ローリング・ストーンズでいえば、ミック・テイラーの後釜としてロン・ウッドが加入して『ブラック・アンド・ブルー』をリリースした頃に当たる。トリプルファイヤーというバンドでギターを弾いてみないかと誘われていた23歳の自分に向かって「お前さん、38歳になってもやっているわけだが、どうする?」と尋ねて、ヤング鳥居の選択に干渉してみたい。
2月21日に東京キネマ倶楽部で開催するトリプルファイヤーの単独ライブが、ありがたいことに売り切れとなった。これに向けて自宅で仕込みの作業に取り組んでいる。手を動かして何かを作るのが好きな人間なので、作業そのものは楽しい。しかし他方で、余暇を使って作業ばかりしていると、自分のことが、会うべき友人もいなければ、参加すべきパーティーもない惨めで寂しい何の取り柄もない退屈な人間に思えてしまう。頭の中のイマジナリー人格、チャラい鳥居(チャラ居)が下卑た笑みを浮かべながら「鳥ちゃんはさあ、もっと人生の楽しみを覚えたほうが良いよ」と言って絡んで来るので心が死ぬ。
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