遠出の機会があるとサウナハットをそっと荷物にいれた。それは昨年新婚旅行でバリ島を訪れた時も変わらなかった。 サウナを目的とした旅、所謂サ旅が市民権を得て久しい(あるいはサウナ好き達は市民権を得たと思っている)が、私は普段の旅行の隙間にサウナをデザートのように挟むことが多い。 新婚旅行、どこ行く? 当初バリ行きを決めた時、私の頭の中にサウナのことはさらさらなかった。インドネシアのバリ島を選んだのは、円安下の中でも比較的行きやすく、エリアによってジャングルも海も楽しめそ
JRのポイントを貯め、ランダムに行き先が決まる新幹線のチケットを手に入れた。私が引き当てた行き先は岩手県一ノ関駅であった。行き先が一ノ関と決まってから知ったのだが、これは大変魅力的なチケットで、一度降りるともう乗ることはできないものの必ずしも一ノ関で下車しなければならないわけではなく、その手前であれば例えば仙台などの駅でも下車してよいとのことだった。 仙台かぁ......。車も運転出来ない私が一人で一関市をうろうろできるとも思えず、仙台で降りてしまった方が駅の周りを電車や
アカスリを初めて体験したのは10年以上前のソウル旅行でのことだった。当時は韓国人の友人に連れられてなんとなく韓国式の温浴施設であるチムジルバンを訪問し、せっかくならとアカスリを体験したのだった。人生初のアカスリでは巨大な消しゴムのカスよろしく真っ黒な垢がぼろぼろ体から出てくるのを見せられ、アカスリのおばさんが私が聞き取れもしない韓国語で、ほーらすごいでしょう!見てみなさいよこの垢!というようなことを言っているのが伝わってきた。あまりにも大量の垢に私はそれを本物だと信じること
その瞬間、銀色の大粒の泡がばーっと全身にまとわりついてきた。ぬるいお湯からは当然ながらしっかりと温泉のにおいがした。そのことにいたく感動した。 やっぱり本物に入ってみたい 日本一の温泉どころ。大分県別府市には、母の出身地なので子どもの頃からよく行く機会があった。今自分が東京で足繁く銭湯やサウナ施設に通いお風呂やサウナを楽しんでいるのは、別府の温泉に魅せられたのが始まりだったのだろうと思う。 温浴施設で大人気なのが炭酸泉だ。なんとなく健康に良さそうな雰囲気を漂わせてい
朝の満員電車に押しつぶされて車輌の角っこに追い込まれ。そこでふと顔を上げた時、背の低い私の文字通り目の前にあったのが、あたらしい家中華の広告でした。 酒徒さんの本…!中国好き、中華料理好きの私はもちろんSNSで酒徒さんのお名前を見聞きしたことはあり、ネットで公開されているレシピをスクリーンショットにとって眺めたりしたこともあるのですが、本を出版されていたことはその広告で初めて知りました。すでに何度も重版されている模様。全く存じ上げなかった。買って帰らなければ。 その日の仕