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【8/20中日戦○】 木澤くんはブルペンの前で、背筋を伸ばして立っていた

「見て、木澤くんがめっちゃ姿勢よく立ってる。」と、息子が言った。ブルペン前で、木澤くんはまっすぐ前をみてぴしっと立ち、ブルペンをボールから守っていた。(神宮という球場は、選手が自ら投球練習中の投手をボールから守るのである。)

出てきづらいところもあっただろうに、とにかくそこにいる木澤くんを見られたことで少し、私はほっとした。

今年はヤクルトが死球を与える側になってしまう試合が、いつもよりも多い。当てられた痛みを何度も感じてきたからこそ、その事実に胸が痛む。相手の野手や、ファンの人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

死球というのは、もちろん当てられた方が痛い。ぐっちが死球を受けた日、最初のときも、二度めのときも、私はもう、言いようのないしんどさに打ちのめされたような気持ちになった。もちろん、ぐっちが抱えた痛みは、誰よりも大きいものだったと思う。

だけど、私はしばらくするといつも、「当てた痛み」について考える。本当につらいのは、傷つけられることよりも、知らずに傷つけてしまうことだ、と、私はいつも思うのだ。(もちろんそれは、傷付ける側の「言い訳」にはぜったいに使ってはいけないことだけれど。)時にそれは、誰かの選手生命を奪ってしまうことになる。たとえ対戦相手でも、そんなことを望んでする人はまずいないだろうと思う。同じプロ野球選手として、それがどれだけのことなのかと、誰よりもわかるはずだから。

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