【6/13-15ソフトバンク戦●●●】できないことと、向き合うこと。神様ののびしろ。
むねちゃんのホームランはいつも目の覚めるようなスピードで、スタンドに飛び込んでいった。それは勝つ日も負ける日も、見ているこちらを励ましてくれた。相手にとってはきっと、怖い怖い1本だったのだと思う。「ここぞ」のところで、「打ってほしい」と願うところで、つまり逆側から見た時に「ぜったいに打たれたくない」と祈る場面で、むねちゃんはいつもいつも、記憶に残る1本を打ち続けた。
私はこの、「打ってほしいところで出る1本」というのが、一番すごいものだ、と思っている。積み重ねの数字も、打率も、もちろん大事だしすごいのだけれど、やっぱり印象に残る「怖い」バッターは、こちらの打ってほしいところで打つバッター、そして相手になったときには、ぜったいに打たれたくない場面で打たれるバッターだ。
数年前、顔も見たくないくらいだった鈴木誠也もそうだった。もうここでだけはぜったいに打たれたくないと心底祈る場面で、ぜったいにとんでもない1本を打たれ続けた。おかげで私は今でもカープ戦となると身構えてしまう。もう鈴木誠也さんは海の向こうで活躍し、あの頃とはいろんなものが変わったというのに、それでも。
だけどそういえば、いつだったかの鈴木誠也にだって、不調の時期はあった。筒香にだって、打てない時期はあった。オータニさん…はわからないけれども、吉田正尚にだってあった。あれ?なんか最近打たれないな?という時期は、そういう「怖い」バッターにだって、たしかにあったのだ。むねちゃんは今、同じ壁にぶつかっているのかもしれない。
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