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【5/30,31日ハム戦●●】厚い雲は、強い雨を降らせるために

いろんな負け方がある。と、連敗中にはよく思う。なるほど、こういう負け方もあるのか。と、痛む胸をおさえながら思うのである。負け方がカラフルだ、と。

でも、連敗も8,9あたりを過ぎた頃から(それくらいから特にカウントもしなくなる)負け方のカラフルささえ、失われていくのを感じる。「…同じだな。」と、思うのである。淡々と、負けていく気がしてくる。1点取られ、2点取られたあたりで「ああ今日もだめか…」という空気を感じてしまう。そしてそのまま、淡々と、負ける。

実際はもちろん、そんなことはないのだろう。タイムリーを打ったはまちゃんも、はまちゃんのタイムリーで盛り上がったみんなも、「いける」と思ったのだと思う。今日こそは大丈夫、いける、と。一つひとつの試合は本当は「淡々と」過ぎていくわけでは、決して、ない。

でも、終わったときに残るものは「ああ今日も同じだったか」という感触だ。良いことが全部、霞んで見えてしまう。忘れちゃいけないことまで。

連敗中の分厚い雲は、ちょっとしたことで「行けるかも」と思った勢いを奪っていく。誰かのエラー、小さなミス。普段と同じはずでもそれは、いつもよりも重苦しくのしかかってくる。

いやそんな風に思っているのは私だけでありますように、ベンチにはそんな空気がありませんように、と、思いながら、遠い北の地に思いを馳せる。みんなの自信がどうかぼろぼろになっていませんように、と。

12月に行った奄美で私は何度も何度も激しく降る雨を見た。雨はこれでもかというほどに降り、視界を遮り、私は不意打ちで降る雨でびしょ濡れになった。

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