【7/13中日戦●】それは崖っぷちのプライドかもしれないけれど
村上くんはこのチームのピンチを受けて、話した。
まるで、不安でいっぱいだったこちらの気持ちを、なだめるかのように。だけどそれはきっと、チームのみんなに伝えるための言葉だったのだ。僕が引っ張っていくから大丈夫だ、と。きっと動揺だって不安だって抱える、チームメイトに伝えたかったことなのだ。
たった22歳の選手が、本気で、みんなを引っ張っていこうとしている。
♢
試合前、いつものナゴヤドームを背景に映し出されるスタメンを改めて見ていたら、なんだかめちゃくちゃ、緊張してきてしまった。昨日は地方球場だったこともあり、そもそも「一軍」感があまりなくて、どちらにしても「特別バージョンの試合」みたいに思えていたのかもしれない。ところが今日は、いつものナゴド(じゃなかった、バンテリンドーム)で、相手チームのスタメンはいつも通りなのに(ああビシエドが今日もこわい。)こちらはもうまじで、「新生ヤクルト!」みたいな感じで、私はちょっとばかり、気後れしてしまったのだ。
初スタメンで初1番を打つ並木くんの緊張感が、もう、画面越しにこちらまで伝わってくる。なんだろうか、開幕戦みたいな気持ちである。もしくは、日本シリーズ第一戦のような。とにかく、いまだかつて経験したことのない緊張感に、家全体が包まれる。
ここから先は
1,424字
¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が参加している募集
ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!