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【8/15横浜戦●】雨の神宮、小さな男の子は応援歌を完璧に歌っていた

とんでもなく負け込んでいる試合で、しかも雨に打たれて、なんだ滝行か?みたいに思えてくる中で。

でもそんな中で、ここでしか、見えない景色がある。

雨上がりの神宮に響く、爆風スランプのランナーがやたら泣けることとか、今日だって神宮花火大会は美しいこととか、雨に打たれたむすめがやけにきれいに見えたこととか、並木くんの足が笑っちゃうくらい速いこととか、8点も差がついてるのに、横浜倒せ!ってごきげんに歌っちゃうライトスタンドとか、そしてバウアーからプロ初ホームランを打っちゃう武岡くんとか。

もうどんだけ負け込んだって、この場所が好きなんだと思う。いつだって、どんなときだって。

目の前に、みんなの応援歌を完璧覚えて歌う、小学一年生くらいの男の子が座っていた。雨に打たれて歌うその姿があまりにけなげで、わたしはこの子になにかプレゼントできるものがないかと、ついカバンの中をがさごそ探してしまう。

それでふと、思い出した。

まだ息子が小学校低学年の頃、一塁側内野席で隣に座ったおじさんに、ぐっちのキーホルダーをもらったこと。ライトスタンドで、いつも会うカツオさんファンの女性からお手紙とプレゼントをもらったこと。そこに書かれていた「まだ小さいのに、応援歌をしっかり歌えてすごいなといつも思っています」という言葉。

今になってわかる、あの時、息子にプレゼントをしてくれた人たちのその気持ちが。

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