【8/10広島戦●】故郷に帰る。

なんというかまあ、ここまできたらこっちのもんだ、という気も、しなくはない。いや、しないか。しないかもしれないけれどもこういうのは得意技だったじゃあないか、という気だってしてくる。

なんの話かというと、「五連敗」という、あれである。

五連敗。なんというか、慣れ親しんだ響きのようにも思う。それは昔から知っている懐かしいあの友達、しばらく連絡をとっていなかったけれども心の片隅にはいつもいた、気になっていたあの友達、いつだって戻るべき場所はここなのだとそう教えてくれるようなそう…、地元の友達である。

帰ってきたな、と思う。懐かしいこの場所に。五連敗に会いに。久しぶり！元気だった！会いたかったよ！みたいな。

・・・・・いや、会いたくはない。懐かしいけれども会いたくはない。ぜんぜんない。でもまあ、帰るべき場所というか立ち戻る場所というかそういう場所はあるのだ。そこに立ち戻って気を引き締めなければならない、故郷である。いや、故郷じゃない。故郷じゃないけども。

いやそんなよくわからないことを思うのは私が単純に、京都に帰ってきているからかもしれない。

とにかく京都の、片田舎のこの田園風景を見ながら私は、五連敗をかみしめる。酸いも甘いも知る、この町で。