【6/17広島戦○】 9回の、プライド
今年の個人的テーマの一つに、「ひたすらにプライドを低くしていく」というのがある。
新しいことへの挑戦にしても、続けていることにしても、得意と思っていることにしても、逆に苦手と思っていることにしても、それをする時にとにかく、失敗してもかっこ悪くても例え後ろ指を指されたとしても、まあ気にせずマイペースにやっていこう、と。
そもそも、他人は他人に基本的に興味はないわけで、私が失敗したところで、私が思うほど周りは気にしないし「後ろ指」なんて、そうそう指されない。
例えば、「三試合前の勝ち投手」って、すぐには思い浮かばない。「二回前に負けた投手」とか、「三回前に負けた時のスコア」とかも、ぱっとは思い出せない。それどころか私の場合、「今日の試合で何回に失点し何回に得点したか」ということも、試合が終わって数時間後には忘れてしまう。下手すれば試合終了後すぐにだって思い出せない試合すらある。まあそれは私の脳に欠陥があるからではと常日頃から思っているわけだけれども、でもともかく、「忘却」というのは基本的に人間に備わっている便利なものではあると思う。
それでもつい、「失敗したらどうしよう」「恥ずかしい」という気持ちってどこからか出てきてしまう。例えば私はそろそろフルマラソンに挑戦したいなと頭のどこかで思っているのだけれど、「それにしても毎日こんなに走っているのに、完走できなかったら恥ずかしい」みたいな気持ちをつい抱いてしまう。考えれば、別に私が完走しなかったところで、誰もその事実に興味すら抱かないことはすぐわかるのに。だからもう、そういう気持ちはとにかく取っ払って、いろいろやってみよう、というのが、今年の個人的テーマなのである。
…みたいなことを、私は今日の9回表が始まる前に考えていた。
8回表を終えた時点でヤクルトは5-1で勝っていた。4点差。ブルペンではマクガフが準備していた。ところが8回ダイスキのヤクルトは、相手のミスを見逃さず(ほんとうにそれはヤクルトなのか…)長岡くんのタイムリーと、塩見の3ベース(!)で、2点を追加した。
こうなると、点差は6。ブルペンでは、石山が準備し始めるのが見えた。
点差はどうであれ、久々に見る「9回の石山だ」と、私は思った。その石山を見られることはやっぱり、うれしい。
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