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【10/13CS阪神戦○】サイスニードの持つ、落ち着きと勇気と知恵と。
あの神宮に水溜りができた日も、サイスニードは「我関せず」という顔で投球練習を続けて、そしてしっかり投げてくれた。
CS二戦目、10月の冷たい秋雨が降る中でも、またサイスニードは「そういうものだ」という顔をして投げ続けた。
カート・ヴォネガット・ジュニアの『スローターハウス5』というへんてこな小説を読み終えた。私はあまり非科学的なものを信じない方だしかみさまもほとけさまも特に気にしないし占いにも特に興味がない。でも小説はなぜかへんてこなものが好きで、ミステリーもホラーもSFも読む。
この小説は主人公が時間旅行(時間旅行…!)をしながら、戦時中に行ったり、空飛ぶ円盤で「トラルファマドール星」に連れて行かれ、裸で「地球人」として動物園の展示にされたりする。なんだそれ、という感じだけれどもそれでもともかく主人公はどんな状況でも「そういうものだ」と受け止めている。受け入れているのかはわからない。ただ、受け止めては、いる。
おそらくこの主人公の「そういうものだ」の原点になるのは、あまりに理不尽であまりに残酷な戦争体験があるのだけれど(この戦争の描写はやけにリアルだ)、自分ではどうにもできない物事に関して、「そういうものだ」と受け止めていくのはそれは、無責任さではなく知恵なのだと思う。
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