【8/9広島戦●】うまくいく時期といかない時期はあるけれど
なかなか、うまくいかないというか、もどかしい時期というものがある。世間一般ではそれは「スランプ」と呼ばれるのかもしれない。きっとそれはピカソにもあればトルストイにもあればヘミングウェイにもある。もちろん、イチローもオータニさんにもある。そして、ヤクルトたちにもあり、それがチーム全体の状態となることもきっとある。
うまくいく時期を知る人ほど、うまくいかない時期というのは苦しいものかもしれない。よく考えれば私にはあまりスランプと呼べるほどのものはないけれど、それは「うまくいく時期」なんてものがそうそうないからなのではないかと思う。例えばランニングであれば、「ものすごおおおおおおおおく走りたくない時期」、というのは確かに存在するが、まあそんなことは言っても「ものすごく走りたくない時期」くらいであればしょっちゅうある。というか、毎日である。タイムにももちろん浮き沈みはあるけれど、元々がそんなたいしたタイムではないので、「まあ暑いもんな…そりゃタイムも落ちるわ…」と思う程度のものである。
仕事だって、そりゃあ「ああなんでこんなに原稿進まないんだ書けないんだだいたいなんで私は毎日毎日電車の乗り換えに失敗するんだ」ってしょっちゅう思うけれどもだいたい私はドストエフスキーのような天才ではないので努力もせずたいしたものが書けるわけはないし、乗り換えに失敗するのはそもそも私が生きる力に欠くからである。
ところがプロの野球選手というのは違う。みんなそれぞれ、どんな選手だっておそらく、「めちゃくちゃうまくいっていた時期」を知っている。トリプルスリーを達成したり、首位打者になったり…という輝かしい成績はもちろん、甲子園に出場したり、子どもの頃に神童と呼ばれたりした選手だっているかもしれない。プロの世界に入るくらいなのだから、そこにはたくさんの成功体験があると思う。
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