【7/3横浜戦○】どれだけ時間がかかったとしても。
「これで一回入ってみて!」と、息子のキッズケータイに、チケットのQRコードを送る。今日はサッカーの試合があったので、息子だけ遅れて神宮へ来ることになっていた。
私が神宮の外まで迎えにいっても良いのだけれど、今日はバックネット裏二階席(そう、階段が大変。)であり、さらには試合はしょっぱなからなんだかピンチを迎えたりチャンスを迎えたりと動きが慌ただしかった。できれば席を離れず、自分で入場してもらえると助かる。と、思ったのだ。
とはいえ息子の小さいキッズケータイの画面に表示されたQRコードが果たして読み取れるのだろうか…と、半信半疑だったわけだけれど、2回表、小澤くんが満塁のピンチを迎えたあたりで「いけた!」と、息子からメールが来た。
サッカーの大きなリュックを抱えたまま、息子が階段を上がってくるのが見える。なんだか私と離れたところで見ると、息子は一段と大きくなったように見えた。
グラウンドの小澤くんはノーアウト満塁のピンチを背負いながら、犠牲フライの1点だけで耐えてそのイニングを終えた。
「もうね、頭も体もくたくたなわけよ!!」と、言いながら息子が隣に座る。そうだった、朝から塾のテストがあり、そこからすぐにサッカーの試合だったのだ。「頭と体の結果はどうでした?」と聞くと、「頭の方はね…ぜんぜんだめだった!!!自己採点したけど、めっちゃ悪い!!」と、あっけらかんと言っている。
「・・・そうでしたか、体の方はどうでした?」と聞くと、「みんながさ、パス回してくれて、『息子くんにパス回したらもう大丈夫って思った!』って言ってくれてすごいうれしかった!ま、僕こけちゃってゴールできなかったんだけどさ!!」と、あっけらかんと言っている。「そ…そうでしたか。」と、私は再び口にする。
この子の、このなんだ、あっけらかんとしたというか、まいっか精神というか、物事を良き方にとらえ(すぎる)というか、この精神はどっからきたんだろうか。たまにうらやましくなる。いや、親としてはおいおい大丈夫かよとも思うわけだけれども。
「あーーーおなかすいた!!なんか買ってきてもいい?あーでも、この回終わったらにしよ!」と息子がなんだか楽しそうに言う。テストも終わり、大好きなサッカーの試合にも出て、ほっとしているのだろう。結果はさておき、そういうやりきった感というのはいつだって大事だ。というか、それが何より大事だ。毎日あらゆるものに追われていると、それを忘れそうになってしまうけれど。
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