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東京ヤクルトスワローズ観戦エッセイ

ヤクルトが勝った日も、負けた日も、打った日も、打たれた日も、ノーノーの日も、(ほぼ)毎試合、観戦エッセイをアップします。勝った日は喜びを倍にし、負けた日は悲しみを半分…いや8割……
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2024年4月の記事一覧

【4/21横浜戦●】 雨の神宮の、記憶

ものすごおおおく久々に、レフト側の、ヤクルト応援席に座った。ライト側よりものんびりとしていて、後ろの席ではお父さんが小さな女の子に、「あれはね、ネクストバッターズサークルといって、次のバッターが待ちながら打つ練習をするところだよ」とか、ゆったりとした口調で教えていた。「つばみちゃんもうくる?」と、レインコートを着たその小さな女の子は何度も、お父さんに聞いていた。春の雨が降る肌寒い神宮で、なんだかそこだけはぽかぽかあたたかい空気に包まれていた。 一方私たちは息子と、「いかにし

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【4/18中日戦◯】 「ヤクルトだって必死ですからね!」、そうです。

1点とっても2点とっても3点とっても安心できない。せめて4点くらいあれば安心かと思うとそうでもない。4点差なんてものは、1イニングでも簡単においつかれてしまう。なんといっても今年の中日は、強い。いまだに「なんでいるのよ中田翔…」とつぶやきながら絶望した気持ちで打席を見つめ、「え、上林ってあの上林?なんでいるの上林?」と今さらなことを息子に聞き、かと思えば「細川ってどこにいた細川かママはちゃんとわかってる?」と息子に聞かれたりしている。そして「なにこの2イニング無失点で抑えるい

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【4/16中日戦●】「しあわせの瞬間」の話

よしもとばななさんのなにかの小説で、「しあわせの最中に、ほんとうにしあわせだと気付けることは少ない。」といったような一節があった。「だけど人生に数回だけ、しあわせの最中に、しあわせだと感じられることがある」みたいなことだったように思う。もう、どの小説かも忘れてしまって、正確な表現はわからなくなってしまったのだけれど、でも私はこの「事実」についてずっと考えながら、人生の半分以上を過ごしている気がする。 私にとって、「しあわせの最中に、しあわせだと感じられた」ことで覚えているの

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【4/14横浜戦◯】ヤフーレの好投、西武のこと、横浜中華街。

日曜日、横浜へ向かう電車の中で、息子から西武とソフトバンクの試合結果を聞き、震え上がった。土曜日は愛するオンナトモダチたちと飲み会だったので、ヤクルト以外の試合結果やニュースを全然見ておらず、そんなこと全く知らないまま眠りについていたのだ。

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【4/2〜6広島戦、阪神戦(ずっと●)】ソウルと野球

子どもたちの春休みが終わった。中学生の息子はテスト休みを入れるとなんだかんだ一ヶ月くらい休みがあり(大学生か!と、つっこんだ)、私もプライベートはすっかり休みモードになってしまっていた(お弁当作りもないし。)しかし日々容赦なく仕事は降ってきて(ありがたいことです)、新しい仕事も始まり(ありがたいことです)、体が何個あっても足りないけれども私という人間は一人で十分なので私より優秀な人をあと数人ください。という感じだった。 と、そんな中で韓国へ3泊4日の旅に出た。(だからバタバ

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【3/30・31中日戦△◯】 夢の国で、ずっとヤクルトを見ている

春休み、土曜日の東京ディズニーシーは、めちゃくちゃ混んでいた。混んでいるだろうと予想して来たけれど、想像以上に混んでいた。春休みに行こうと約束していたディズニー、あいている日が今日しかなくてやってきたけれど、あまりの人出にびびった私はとりあえず、ビールを飲む。 ここのビールは、なんと神宮よりも安い。物価高の折、なんだか相対的に、ディズニーリゾートの物価が手頃に感じるようになってきた。不思議な時代である。 さて、混んでいるディズニーといえば、待ち時間である。そして待ち時間の

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